不便ですてきな江戸の町

著者 :
  • 柏書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760149827

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の文化的、精神的華やかさ。
    そしてあの時代の市井の慎ましさと、互いを思いやるone for all, all for one.の精神は素敵である。
    いつかいってみたい時代の一つに、江戸は燦然と輝いている。

  • 今の暮らしは、清潔すぎて便利すぎるのがある意味で欠点なのかもしれないですね。

  • 男性目線のいいとこどりの江戸。
    純粋に江戸時代の文化が知れるかなと思って手に取りましたが、タイムスリップ小説の感が強いです。
    そういう文化もあったという事には間違いないのだと思いますが。

  • 東京ポッド許可局2019初夏サンキュータツオさんの推薦図書。すてき!

  • 213.61

  • 大学の先生と卒業生(?)が天保8年の江戸にタイムスリップし、江戸時代の汚くて臭くて不便なことを経験するという話で、江戸時代の庶民の暮らしはこうだった、という設定のお話です。
    近年は江戸はエコで識字率も高く、平和な世の中だったと美化する話に対する批判が、振り子が戻るように盛んになって来ています。その口調のほとんどは現代とくれべて不便だったというものだと思います。ただ江戸がよかったと言っているのは、現代と比べるのではなく、同時代の中国、韓国、さらに欧米と比べての話でしょう。
    上水道や下水道、屎尿の利用、リサイクルなどパリやロンドンと比べてどうだったのか? 旅行は安全だったのか? 
    やっぱり江戸は良かったのではないでしょうか?

  • 江戸の話、朝湯好き、蕎麦好きの杉浦日向子さん(1958~72005)の作品、沢山楽しみました。江戸と現代のタイムスリップ、梶尾真治さん(1947~)の「椿、時跳び」ワクワク・ドキドキの展開でした。石川英輔さん(1933~)の大江戸シリーズも面白かったです。江戸に転時し、脚気の病を治すことで存在感を示し、東京では流子、江戸ではいな吉と素晴らしい暮らしをする物語。そして、今回は永井義男さん(1949~)さんの「不便ですてきな江戸の町」(2018.5)を読みました。現代の家庭薬で江戸の名医になった物語ですw。

  • 書店で、日本の歴史についても勉強しなきゃなと日本史のコーナーをぶらぶらしていたときに見つけた本。江戸時代の人々はどのような暮らしをしていたのか、その場で少し読んだらタイムスリップ小説で、いろいろな歴史資料に基づいていることがわかったので、買って読んだ。
    あっという間に読み終わった。

    現代社会、特に現代の日本がいかに安全であるかを認識した。
    タイムスリップできるのであれば、ぜひ江戸時代に行ってみたいけれど、江戸の町に放り出されるのではなく、サファリパークを車で見て回るように、安全な乗り物に乗って、見て回りたいと思った。

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著者プロフィール

1949年生まれ、97年に『算学奇人伝』で第六回開高健賞を受賞。本格的な作家活動に入る。江戸時代の庶民の生活や文化、春画や吉原、はては剣術まで豊富な歴史知識と独自の着想で人気を博し、時代小説にかぎらず、さまざまな分野で活躍中。シリーズ化した『秘剣の名医』がヒット中。『幕末一撃必殺隊』が『いちげき』(漫画・松本次郎)としてコミック化し、2023年1月NHK時代劇としてドラマ化された。

「2023年 『ご隠居同心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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