私はいま自由なの? 男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実

  • 柏書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760152858

感想・レビュー・書評

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  • 求めていることは、選択肢が増えることなはずなのに、いつのまにかフルタイム労働をしなければならない、家庭と仕事の両立をしなければならないと思ってしまっていたかもしれない。(そして現実的にも、フルタイム労働しなければ生活できない)その考えは、フルタイム労働を選ばない女性への非難の目にもつながっていると思う。個人ではなくて、制度や構造にNOをつきつけるべきなのにね。(制度にあぐらをかいている個人は別として。)

    選択の自由がある、とされているけれど、実際には手の届くものしか選べない。けれど、選べないのは努力が足りないからと、個人の責任にされてしまう。
    福祉を受けるために条件が定められていることは、国家から期待されているライフスタイルが明確にあることを示している。
    共働きを選択したとされているが、実際は家庭を維持する金銭的余裕がないため、共働きせざるを得ない。


    誤字脱字が多すぎて不安になった。

  • [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC09963519

  • 男女平等を成し遂げたノルウェーでも、子育て世代の女性の5割は短時間労働者。
    仕事に追われて家族の介護をできないのは自由とは言えない。
    男女平等よりも女性解放のほうが広範な概念。
    保育園に預けることは、罪悪感があるだけでなく、仕事上でも頭を下げることになる。
    保育園に預けることは、子供優先を選ばなかったというサインになる。
    選択の自由、は本当に機能しているか。保育園をつくれば問題解決、ではない。
    理論上は選択肢があるように見えるが、実際はフルタイムを続ければ子育ては犠牲にならざるを得ない。
    女性を労働市場に参加させる道をつくればいいということではない。
    相変わらず、家庭には主婦がいる前提で運営されている。
    時短勤務を選ぶ女性が多いのは、現代の労働生活が機能不全だから。

    フォードの時代、扶養手当を支給することで離職が減った。しかしフェミニストには歓迎されず、女性が働く権利と収入を求めるようになった。お金を稼ぐことが女性解放への道だった。しかし子育てとは矛盾する。

    1歳で保育園で過ごすのは、早すぎるのではないか。
    一部の子供は、保育園では孤立している。

  • 【オンライン読書会開催!】
    読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です

    ■2022年9月6日(火)20:30 〜 22:15
    https://nekomachi-club.com/events/9baff2ddf275

  • 紀伊國屋じんぶん大賞から選書しました。
    読みにくい。章立てがメチャクチャでエッセイなんだかノンフィクションなんだかわからない。あと脱字落丁多くて大丈夫かよこの出版社は…。
    とはいえ内容は面白かった。「我々は恵まれているはずなのにHappyではない」罪悪感、家事・育児+労働(フルタイム)は大変すぎるし、子供と一緒にいたい人も「フルタイムで働かないと」という圧力があるらしい。なにより収入面でもそれくらい働かないと厳しいそうだ。そして結局家事育児は女性中心なんだって。どこも一緒なんだなー

  • SDGs|目標5 ジェンダー平等を実現しよう|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/774135

  • いい意味で裏切られた期待。世界中の女性で連帯したい。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50263766

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著者プロフィール

1971年ノルウェー生まれ。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで社会学の修士号を取得。アムネスティ・ノルウェー、ノルウェー国営放送NRK、新聞「階級闘争」などの媒体でジャーナリスト、コラムニストとして活躍。2013年に本書『私はいま自由なの?』を発表。アラビア語にも翻訳され、特にジェンダー・ギャップ指数ランキング134位のエジプトで、女性読者から大きな反響を得た。共著に、赤十字から出された『戦争のルール』(2012年、未邦訳)。単著は本作のほかに『もう飽き飽き――新自由主義がいかにして人間と自然を壊してきたか』(2019年、未邦訳)がある。

「2021年 『私はいま自由なの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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