発達障害の子を育てる親の気持ちと向き合う (ハンディシリーズ発達障害支援・特別支援教育ナビ)

著者 :
制作 : 中川信子 
  • 金子書房
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本棚登録 : 36
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760895496

作品紹介・あらすじ

発達障害のある子を育てる親の心に寄り添い、将来を見据えた子育て支援を進めるために、各分野の確かな実践に基づく理解と支援を紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 子どもたち、そして彼らを支える保護者への中川信子先生(をはじめとする著者の方々)の深い愛情と信念が伝わってくる一冊。

    言語聴覚士である中川先生を筆頭に医師、保護者、教師、フリースクール、福祉などさまざまな立場の著者たちが、子ども(当事者)を一番近くで支えることになる保護者をどうサポートしていくか、どのように寄り添い、いつ、どんな内容の情報を伝えていくかなどについて、さまざまな実例や社会制度の紹介なども用いて解説している。

    中には東京独自の制度についての話もあり、読者(私含む)の住む地域にはそのまま応用しにくいケースもあろうが、そこからは現状のリソースをどう活用していくかという現実的な話になるだろう。

    支援に関わる人はどんな立場であれ一読しておいて損はない一冊だと思う。どんな素晴らしい制度や仕組みがあったとしても、最終的にそれを繋ぐのはそこにいる「人」であるからだ。

    これは、金子書房の「ハンディシリーズ 発達障害支援・特別支援教育ナビ」というシリーズの一冊だが、他の本も錚々たる執筆陣でありいずれも重要なトピックが取り上げられている。
    ICT利用についての一冊もあり、今どきだなあと感じる。私が購入したのは本書を含む3冊ほどだが、とてもよい企画だと思う。

  • 子どもに携わる様々な立場の人が執筆されていて、現在の流れが非常に分かりやすい。また、専門職が陥りがちなマイナス面についても書かれており、肝に銘じておきたい言葉があった。

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著者プロフィール

◎中川信子 なかがわ・のぶこ
言語聴覚士、子どもの発達支援を考えるSTの会代表
東京大学教育学部教育心理学科卒業。国立聴力言語障害センター附属聴能言語専門職員養成所卒業。旭出学園教育研究所、神奈川県総合リハビリテーションセンター、調布市総合福祉センターなどを経て、現在は東京都狛江市特別支援巡回専門家チームスーパーバイザー。子どものことばの育ちの支援と保護者支援にとりくんできた。
ホームページ:中川信子 そらとも広場 http://www.soratomo.jp/
おもな著書に、『Q&Aで考える保護者支援』(学苑社、2018年)、『発達障害の子を育てる親の気持ちと向き合う(ハンディシリーズ発達障害支援・特別支援教育ナビ)』(編著、金子書房、2017年)、『発達障害とことばの相談(小学館101新書)』(小学館、2009年)、『ことばの遅れのすべてがわかる本(健康ライブラリーイラスト版)』(監修、講談社、2006年)、『ことばをはぐくむ』(ぶどう社、1986年)など多数。

「2023年 『ことばの不自由な人をよく知る本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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