サーバント・リーダーシップ入門

  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761264734

感想・レビュー・書評

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  • リーダーシップはトップダウンではなく支援者に徹することが重要。
    リーダーシップは何なのか?どこから醸成されるものなのか、とうことが分かりやすく書かれている1冊。
    後半は池田氏の実体験がインタビュー形式で紹介されています。

  • 聖書の一節に「受けるよりは与える方が幸いである」とある。与えられることよりも与えること、愛されるより愛すること、尽くされるより尽くすこと。ここにサーバント(奉仕)の心を基盤にした「サーバント・リーダーシップ」の精神を見いだすことができる。
    サーバント(奉仕者)リーダーにとって大事なことは「①ミッションの名のもとに(共通の目的に向かって)、②フォロワーが自発的についてくる風土作り。そのためリーダーは③「大きな夢やビジョナリーなコンセプトをもち、④「信頼性」(credibility)を得つつ、⑤フォロワーが話しやすい状況を作り積極的に傾聴する」ことである。
    サーバントリーダーシップは、キリスト教的な発想が根底にあるとはいえ、「他の人の役に立つ」とか「まわりの人たちのため」という考え方はどの宗教にもある(黄金律)。
    特に大組織においては「前線にいる人達を元気づける(現場をエンパワーする)」ことが重要。現場を巻き込まずに改革は実現しないからだ。
    目指すべき方向が正しければ、現場の判断を尊重して、自律的に判断してアクションがとれるように、権限だけでなく、リソースの裏付けも与えて任せる。意見決定の際にも現場の責任者を関わらせることは、決定を形骸化・形式化させないためにも必要だ。

  • サーバントリーダーが自分に合うかなと思って気になっていたので読んでみた。
    自分の理念に共感してもらい伝える。チーム全員同じ方向を向くために必要な内容で頑張ってみようと思う。

  • 人事研修で聞いた「サーバント・リーダーシップ」が気になり、グリーンリーフ氏の緑の本を手にするも難しく、まずはこちらを読んでみました。なんとなくですが、イメージが湧いてきました。

  • トップダウンは型でサーバントは精神。
    確かに。

  • チームのアウトプットを最大限に高めるために、リーダーは何をしたら良いか?

    その答えの一つが「サーバントリーダーシップ」である。

    組織で動く以上、自分だけではなく個々のメンバーのアウトプットの総量が重要であり、それを最大限に高めるための方法として、こちらを選択したい。

  • 目標は上からおとして、そこまでの道のりを下から支える。
    イメージ的に登山のしんがりのことだと思っている。
    サポートなき目標提示と指示は普通のリーダーシップ。目標提示なきサポートはただのサーバントである。注意。

  • 課題図書

  • 内容としては、1章でサーバント・リーダーシップの概念を、歴史上の人物から見たリーダー像と、グリーンリーフとスピアーズが提示していた考え方、その他の先行研究を引用しながら紹介されている。サーバント・リーダーシップは、複数の事例から理論ではなく、ある人の行動様式を裏付けていた信条や心がけていること、すなわち哲学・思想だった。この点から、かなり人文学的な視座で経営学のリーダーシップ論に接近できることがわかった。新しい学問分野、特に領域論を扱う場合は、既に確立された研究法で試してみることも大切だと思った。

    次章以降ではその具体例が示されている。金井氏による池田氏による長年の秘書としての経験と、金井氏が培ってきた研究上の知見を、平易な言葉で様々なエピソードや具体例を通じて紹介していく形をとっている。このためやや事例数が豊富過ぎると思うかもしれないが、読者側で取捨選択して読み進めればよいだろう。池田氏の人生観を十分に理解することができる。それらから共感できる言説を見つけられて、自らの行動様式に当てはめたいと思えればこのパートの役割は十分なのだろう。

    著者の池田氏は、サーバント・リーダーシップの精神について、「与ふるは受くるよりも幸いなり」という聖書の一節を引用し解題するところから始めているが、これがエッセンスともいえる。やはりリーダーシップ論とマネジメント論を併修することが、ある程度の職位を担わなければいけなくなった際、「実践」に役立つと感じた。

    参考記事
    https://www.tempstaff.co.jp/magazine/manage/vol20.html

  • 教員として読んだ。
    サーバントであること、つまり、奉仕者として振舞うことと、リーダーとして振舞うことがどう両立するのか知りたかったからだ。
    結論は、まず、リーダーとして、どんなビジョンをもち、信念をもつかが大切。その実行のために、フォロアーには、説明、説得、様々な支援を惜しみなく与える。
    傾聴、共感、癒し、気づき、概念化、先見性、コミュニティづくりなどサーバントリーダーの持ち味が書かれてある。
    自分はついてこい!型ではないから、サーバントリーダーの方が向いてると感じた。
    子どもに、学校をクラスを、そして人としてどうしていきたいかビジョンを語ろうと思った。

著者プロフィール

神戸大学大学院経営学研究科教授

「2012年 『実践知 エキスパートの知性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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