持続可能なまちは小さく、美しい 上勝町の挑戦

  • 学芸出版社
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本棚登録 : 63
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761512453

作品紹介・あらすじ

人口2000人、高齢化率48%。グローバリゼーションに晒され、高齢化・過疎化の只中にある徳島県上勝町。全国最多の34分別でゴミの8割をリサイクル、お年寄りが木の葉を売るいろどりビジネスなど、時代を先取りするユニークな取り組みで注目を集める。地方の現状を打破し、衰退から再生への、揺るぎないまちづくりの挑戦。

感想・レビュー・書評

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  • 徳島県の過疎の町がSDGsを体感できるスポットになっているらしい
    ゴミ分別は45項目もあって収集はなく持ち込み
    廃棄は悪という宗教じみた感じより
    楽しんでいる印象で町おこしやコミュニティを繋げている
    特徴のある町を視察する人たちのためにホテルもできたらしい
    料理の彩り葉っぱもこの町?
    コンパクトな町だから出来るんだろうな

    この本はちょっと前の内容だから最新の情報も知りたいですね!

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/699481

  • コミニュティビジネスの最先端を行く上勝町の町長自らが書き下ろした一冊。

    真善美とは、調和させるものではなく、常に追求するもの。

    この言葉にインスパイアされた笠松町長は、常に町の事業が真善美を追求出来ているものかを計りながら意思決定していたらしい。

    ゴミ問題や税収問題、道路問題や雇用問題など
    様々な視点から考えなくてはならないまちづくりにあって、何かゴールを設けてそれに帳尻合わせるように事業を進めたくなるのは、誰もが同じような状況ではないだろうか。

    けれど、本質的なまちづくりとは、答え合わせのように帳尻合わせをしていくのではなく、ゴールから逆算して物事を捉えて、自分達との距離感をいかに測って、何度も何度もベクトルを確認する事だと認識させられた。

    掴みたくなるゴールではなくて、
    追い続ける姿勢こそがまちづくり。

    その姿に人は美しくさと強さを覚えるのだと思う。

  • 非常におすすめです。
    読み終わって、タイトルが非常に心に染みました。

  • 葉っぱを売ることで活性化したと有名になった上勝町の話。葉っぱの話はその様々な改革の中の一つのエピソードに過ぎなかった。自然環境・人口問題をはじめとする様々な問題に直面している日本ですが、その中でも深刻な地方の過疎化、限界集落などの問題。これに様々な創意工夫と町民が一致団結することで真っ向から立ち向かう川勝町の姿。
    何気なく受益している海外から来る製品・サービスにより、様々なエネルギーが浪費され、さらには日本の国土環境に必要な健全な森林を維持する林業を衰退させ持続不可能な状況まで来ている現状。
    「株式会社もくさん」という木造住宅を建築する会社まで設立し、パネル化で省力化し低コストで国内産の杉を大量に使った家を建てられるまでにした努力。脱帽です。ちょっと生ごみの家庭用コンポーザー検討したくなりました。
    木の家、あこがれます。

  • 県立図書館。
    2011/06/17
    2012/04/04 再読。

  •  「葉っぱビジネス」で知られた、徳島県の上勝町という小さな町の物語。


     まず、その内容に圧巻。

     テレビ等で30分や1時間程度、サラッと見ただけでは、たまたま葉っぱを料亭に卸すのが当たっただけか?と思っていた自分でしたが、なんのなんの。中には様々なアイディアと実行力が山のように書かれております。

     中でも、「失敗」とか「赤字の垂れ流し」といった表現と親和性の高い(?)第三セクター。上勝町での事例を見てみてください。非常に意義深く、「やると決まったからやるんです。疑問を今更言われても」みたいな感じではなく、「そうだ!それだ!やろうやろう!」みたいなアイディアの詰まった事業を行なっています。素晴らしい!

     中に書かれている事が、ことごとく、おそらくは地方自治体の関係者の方であれば「ギクッ」としてしまうような、自治体がジレンマ抱えていてどうしようもないんじゃないかと思っている事が書かれていて、しかもそれをなんとかクリアしようと考え、実行に移している。


     ○○3.0、という言葉が非常に多いですが、さしずめ上勝町は、「まち3.0」だと思いました。絶対読むべき一冊です。

  • なかなか面白い。


    著者が二人なこともあって文体に一貫性がないし、技術開発が世界を救う的な発言も目立つ。
    見通しが曖昧だな、何が根拠だ?と思う点も結構ある。(企業も準備期間がきちんとあればエコ転換に対応するとか)


    私がこの手の本に示して欲しいことはひとつ。
    大量消費社会を表す言葉「本当に必要な物しか買わなければ経済は発展しない」にどう対抗していくのか。


    本書は答えになっていない。
    しかし現実に真っ向から挑んでいる。行動して一定の成果を上げている点は十分過ぎるほど素晴らしい。

  • 本当に面白い本は、あっという間に読んでしまいます。本書は葉っぱビジネスで有名な徳島県の上勝町の町づくりをまとめた本です。その持続可能な社会を目指す取り組みは大変勉強になります。

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著者プロフィール

徳島県上勝町長。1946年徳島県上勝町生まれ。1964年徳島県立農業高等学校園芸科卒業、同年上勝町役場就職、2001年上勝町長に就任、現在2期目。第三セクター㈱いろどりほか3社の代表取締役、1社の取締役を務める。2005年日本で初めて「2020年ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言」をし、現在上勝町では約80%のごみを再資源化している。ゴミ問題、環境問題に関する講演多数。著書に『山村の未来に挑む』(共著、自治体研究社)などがある。

「2008年 『持続可能なまちは小さく、美しい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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