なぜイタリアの村は美しく元気なのか: 市民のスロー志向に応えた農村の選択

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761525361

作品紹介・あらすじ

農村観光・有機農業成功には理由がある。市民の生活や嗜好、産業や政策の大きな変化、そして農村自身の激変。一見バラバラに起こったように見える様ざまな動きを、地域がいかに受け止め、再生の物語を紡ぎ上げたか。その秘密を解く。

感想・レビュー・書評

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  • 農と食のこれからのあり方、アグリツーリズモに重心を置いた農山魚村の方向性。

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    ・イタリアの観光の概念、バカンスの発展を理解。
    ・スローフード、スローシティー、アグリツーリズモの3つの矢。
    ・一人の人から、辺境から、イノベーションはおこる。

  •  美しい風土はもとより香しいワインにチーズ…美酒美食の魅力で人気を誇るイタリア農村観光。ここ数10年で遂げられたその成功の秘訣を解く。
     ファーストフードや破壊された景観への危機感に政治不信も重なり、市民が都市生活を見直す時、大きなうねりでイタリアの村づくりが変革した。地方分権が進み、元気な女性や新住民が加わって古い社会に新しい風が入り、各地で多様な農村が再生する。故郷静岡・三ヶ日の蜜柑畑に毎月通う著者が、日本の農村の革新にも期待を寄せる。

  • アグリツーリズモについて、こんなにも豊富なデータと社会的背景を踏まえ学術的に書かれた本があるとは驚きました。宗田先生にお会いしたいです。

    イタリアの経済を救ったアグリツーリズモにという観光業。私自身も二度に渡り、トスカーナのFattoria Lavacchioに滞在し、本物の大人の休日を堪能しました。

    初め、田舎の農家に泊まると主人から聞いた時、私はもっと都会で色々周りたい!と正直思ったものです。

    でも、訪れて一目で、その場所に魅了されました。
    プールや色鮮やかな花々で彩られたハイセンスな空間と、美しいイタリア陶器、一面のブドウ畑とオリーブ畑、可愛らしいお部屋、地産地消が実現したアットホームなレストラン...

    すべてが揃ったまさに大人のためのリゾート空間でした。

    この感動から、アグリツーリズモを日本でやりたいと思い始めた私たち夫婦にとって、この本はバイブルとなるでしょう。

    イタリアが成功したその事実をしっかり学び、日本での実現に向け頑張るのみです。

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著者プロフィール

956年浜松市生まれ。法政大学工学部建築学科、同大学院を経て、イタリア・ピサ大学・ローマ大学大学院にて都市・地域計画学を専攻、歴史都市再生政策の研究で工学博士(京都大学)。国際連合地域開発センターを経て、1993年より京都府立大学助教授、2012年より同教授、2016年4月~2020年3月副学長・和食文化研究センター長。京都市景観まちづくりセンター理事、(特)京町家再生研究会理事などを併任。国際記念物遺産会議(ICOMOS)国内委員会理事、東京文化財研究所客員研究員、国立民族学博物館共同研究員などを歴任。
主な著書に『にぎわいを呼ぶイタリアのまちづくり』(2000)『中心市街地の創造力』(2007)『創造都市のための観光振興』(2009)『町家再生の論理』(2009)『なぜイタリアの村は美しく元気なのか』(2012)

「2020年 『インバウンド再生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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