十二番目の天使

  • 求龍堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763001061

感想・レビュー・書評

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    感動の小説

  • いい話ですね。

    翻訳物なので、紙一枚分隔たりがある感じですが、物語としては凄くイイです。ウルッと来ます。

    ただ、他の感動物語と比べて、特筆すべき物がないですね。

    全てが予定調和で、教科書的であり、この本だけのオリジナル要素がないというか…

    あまり本を読まない人ならいいと思いますが、沢山本を読む人にはよくある平凡な話かも。

    まぁまぁオススメです。

  • 米国の子供たちの野球への愛情と、ひたむきな11歳の少年のネバー・ギブアップ精神は涙なくして読めない、そして励まされる素晴らしい小品でした。リトルリーグのお荷物ティモシーと息子を亡くして心に傷をもった監督ジョンの心の触れ合い。そして少年の努力と成長。元気に応援をする少年への11人のチームメイトの暖かい友情。野球の試合運びがこれほどまでも生き生きと描写されるのは、如何に米国で野球が愛されているかを改めて感動的に感じます。私たちも小さい頃、野球に情熱を感じて遊んだ日々が懐かしく思い起こされます。特に少年が最後の試合で遂にヒットを打つ場面は目頭が熱くなります。そしてティモシーの悲しい病死。「毎日毎日あらゆる面で僕たちはどんどん良くなっている」「僕は絶対に絶対にあきらめないぞ」は少年の健気な人生への肯定的な姿勢です。そしてジョンも立ち直るのです。

  • 人生哲学書というものらしい。確かにそれらしい部分が根幹を成していたが、正直あまり気にならずに「すっ」と読めた。リアリティという面ではあまり無い。人物像もそんなに深くない。ネタも途中で割れてしまうが、でも、この本はやばい。涙腺にくる。設定・シチュエーションの作り方と子供っぽくはなく「ほとんどありえない」けどグッとくる仕掛けにやられた。

  • 若くして社会的に大成功をした主人公、ジョン・ハーディングに不幸な出来事が起こる。
    生きる目的を失い絶望する彼を救ったのは、彼が親友に頼まれて監督をすることになったリトル・リーグの少年だった。

    本当にステキな物語。
    上手くできなくても好きな野球に一生懸命にとりくむ少年と、それを応援するチームメイトの素晴らしさにも感動。
    悲しい場面もある物語なんだけど、読み終わったあとには、悲しい気持ちよりも勇気や元気や前向きな気持ちが湧き上がってくるから不思議。

  • ―毎日、毎日、あらゆる面で、僕はどんどん良くなってる!

    ―絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、あきらめるな!


    気持ちが沈んでいる時、この2つのセリフに何度も何度も励まされました。

    大好きな本のうちの一冊です。
    スーっと心が洗われていくような、ふわっと温かい気持ちになれるような、そんなステキな一冊です。

  • 本の紹介を見ると、涙なくしてはよめない物語、とあるも、涙流れず.
    そんな私は極悪非道か.

    11歳という幼さで、この境地に立ったのはすごいと思う.
    災いは人を大きくし、深い思慮を与えるのだろう.

  • 感動する、涙がとまらないってレビューをたくさん見たから
    逆に期待していて泣けなかった。
    ストーリーが想像できてしまった。
    でもそれが
    「私の心が狭くなったの?かたくなっちゃったの?」と思ってしまった。
    むむー。

  • ティモシー・ノーブルを見ていると、多くのことに気づかされる。絶対に絶対に絶対に諦めない。毎日、毎日、あらゆる面で、私はどんどん良くなってる!強い言葉と意思が、力を与えてくれる。

  •  2010年8冊目。
     268頁。

     友人に借りた。

     1人称。




     地元リトルリーグのチームの監督をすることになった男と、そのチームの選手(天使たち)の話。


     作者のオグ・マンディーノは世界で最も多くの読者を持つ、人生哲学書作家と言われているそうだ。

     確かに、人生というものに光を灯してくれるような、読者に勇気や希望を与えてくれるような、そんな作品だった。

     ただ訳者あとがきにもある通り、人生訓めいたものを押しつけてくるでもなく、あくまで小説の中の世界全体を通して、
    読者に訴えかけてくるようなものであった。


     十二番目の天使、ティモシー、そして彼に触発されグラウンドに声援を送る選手や観客、そして彼によって変わってゆく主人公ジョン、
    すべてが目に浮かぶようだった。

     合言葉は、「Never,never give up!」

     純粋に、感動した。




    p.136
     朝になったら目を覚ましてベッドから起き上がる理由?人間であれば、誰もが当たり前に行っていることだ。それにいったい、どんな理由が必要だというのだろう。しかし人間は、ときおりそれが必要になるときがある。私はそれを、よく知っていた。おそらく、他の誰よりも・・・・・・

    p.143
     子供というものは、ときとして、とてつもなく残酷になれる生き物のようだ。

    p.165
     「毎日、毎日、あらゆる面で、僕らはどんどん良くなってる!」
     「あきらめるな!あきらめるな!絶対、絶対、あきらめるな!」

    p.169
     「ジョン、あいつのハートは、どれほどでかいんだろうな。あんなちっちゃな体に、神もよくあんなものを入れられたもんだよ」

    p.178
     物事を忘れる方法を教える講座は、私が知る限り一つもない。もし誰かがその種の講座を始めたとしたら、大人気を博すだろう。自分の記憶力を誇りにしている大人たちのほとんどが、恵みであるはずのその能力が災いに転じるという状況に、これまでに少なくとも何度かは出くわしているはずである。

    p.227
     彼らはまるで、全員で祈りを唱えているかのようだった。完璧な沈黙、完璧な静寂が、ベンチを包んでいた。

    p.262
     「ありがとう、ティモシー・・・・・・俺の希望と勇気の天使でいてくれて・・・・・・これからもずーっと大好きだからな。俺が息を一つするたびに、お前への借りが、どんどん増えていくよ」

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