採用の超プロが教えるできる人できない人 (サンマーク文庫 B- 101)
- サンマーク出版 (2006年3月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763184184
感想・レビュー・書評
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タイトルで受けていた印象とは若干違う本。雇われる人のできる、できないを論じた本かと思ったが、これは経営者側のできる、できないを論じた本だった。おもしろい視点
と感じた。7年前の本であるが、まだまだ、この本の内容は有効であると思う。日本復活の鍵は教育にあると思う。安定志向に未来は無い。世界で一番高い人件費にしたいというのが印象に残る。自分が経営するなら、良いオフィス環境、待遇を日本一にして人材を大切にする会社にしたい。 -
・人材には育つ人材と育たない人材がいる。
→社長以上の人材は来ないし、向き不向きはかなり大切。
・ビジネスマンとしての必要な素質
素頭のよさ、素直さ、エネルギー量
→これらは、訓練で増えたりするものではない。
→素直さ:自分の価値基準を持っているコト
→エネルギー量:人生の目標のバーの高さ、モチベーション
・やりがいのある職種があるわけではなく、その人がやる仕事に期待ががかかっているときに「やりがい」が生まれる。
・スピードとクオリティは比例する
→「仕事をスタートさせるまでの速さ」がポイント
・手を抜かないでやることを自己評価の基準においた人は本物の「プロセス重視」だ。 -
H28.8
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ワイキューブを立ち上げた安田さんの著書。
俺らが就職活動する時には、ベンチャーの走り的な存在で世間をにぎわせてたような記憶も。そんなワイキューブも時代の流れとともに、自己破産。理由は環境変化による売上の頭打ちに、人件費を上げすぎたことが重なったらしい。
で、この著書の一番最初にもってきているテーマが「世界一人件費の高い会社になりたい!」。良い人材を取るには、見合う給与が必要。人材が集まれば、売り上げも伸び、給与もペイできるというロジック。当時はそれで、イケイケドンドンだったんだろうけど、やはり時代の流れとともに、成功モデルは大きく変わるし、時代の流れの変化に見合った変化をしないとならんのだなーと、しみじみ感じてしまいました。
以下参考になった点。引用、自己解釈含む。
・カツノリは永久に古田になれない。血筋や環境ではカバーしきれない、厳然たる「才能」が存在していることを認めること。但し、古田はカツノリになる可能性は十分にあることも理解し、素材を殺さないこと。
・主導権を握るとは「その交渉を先に打ち切るといえる」こと。交渉を打ち切っても構わない立場になるには「価値を相手よりも与えている状態」が必要。とかく、人に与えるよりも、与えられることを求めがちだが、価値を多く貰う≒主導権を渡すことを認識するべき。
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同じく倒産を聞いて再読。
出版時が2003年。確かに、よく出来た内容で基本的なことが中心だが仕事はスピードが命。仕事のスピードとクォリティーは比例するもの。
「仕事をスタートさせるまでの早さ」は「即処理」を習慣づけることなど、良いことが分かりやすく書いてあり、失敗した経営のことはあまり書かれていないので、いい内容だと思う。 -
就職活動中に見つけた本。
客観的に見れば就活中の人たちも読んで損はないと思うが、どちらかというと企業や経営者側に向けての人材採用と育成を指南した本。
就活生の立場とすれば、第2章などは読んでみるのもいいと思う。 -
内容の感想としては、そういう見方もあるけど一方的に切り捨てるのも勿体無い感がする。適材適所といった言葉もあるし、「できない」から「できる」ようにする、しなきゃいけないみたいな価値観を植えつけてはいけないんじゃないかと思った。成長は必要だけど、筆者がいうようなのはなんか一元的な感じがした。
学びとしては、「スピードとクオリティは比例する」「主導権を握るには自分より相手にメリットを持たせる」が印象的。 -
言ってる事には正しい事もあるものの、筆者の強い偏見に満ちた考えを押し付ける様な文章の書き方で読むのが少し億劫でした。
筆者の考えに従えば、この本を鵜呑みにする人は「できない人」であるという矛盾が生じると感じるのは私だけでしょうか。