みどりのしっぽのねずみ―かめんにとりつかれたねずみのはなし

  • 好学社
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本棚登録 : 410
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (29ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769020110

感想・レビュー・書評

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  • 不思議なお話。

  • ☆「あおくんときいろちゃん」でお馴染みのレオ=レオニの絵本。
     お祭で強くて恐い仮面をかぶってしまったことで、人格まで変わってしまった村ねずみたち。
     何かを考えさせられる絵本です。

  • マルディグラで仮面をつけたら自分たちがわからなくなった話。

  • 特にこのネズミシリーズは人間社会の動物化が露骨で、皮肉ながらも、独特のセンスとリズムでニヒルな笑いへと昇華させられるレオ・レオニはさすが。

  • 仮面を被ると、変わっちゃうのよねー怖いことね〜

  • マルディ・グラのおまつりをまねたねずみたちのおはなし。
    私はレオ=レオニのねずみたちといえば『フレデリック』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4769020023が頭に浮かぶ、貼り絵じゃない挿し絵がちょっと意外。
    でもおんなじ絵。

    登場するのもフレデリックとおなじく、おとなしくあいらしい平和なねずみたち。
    そのねずみたちが、まつりごっこをしてみたところから歯車がくるいはじめる。
    おそろしいものに仮装してうなりあうまねごとが、いつのまにかほんとうのように思えてしまう。
    ロールプレイが現実にはみだしてくる。
    「仮想敵」を本当に憎むみたいに。

    けっこう怖いことを描いているな。
    でもお話も絵も、こどもをおどしすぎないラインを守ってる。
    忘却するけど痕は残る。
    最初と最後の絵が良い。

  • レオ レオニ作品に共通する「ありのままでいいんだよ」というメッセージを強く感じる。周りを意識し、自分を大きく見せようとしがちな思春期の子どもや、大人たちに最適かも。

  • 絵本を読んで、あれこれ作者の意図を深く読もうとしてしまうのは、大人の悪いくせなのかもしれないけど、この本に関しては深読みせずにはいられない。なぜ、お祭りから負の感情が生まれてしまうのかとか、最後に残ったみどりのしっぽのねずみの意味とか・・・あんまり深く詮索するのは野暮かもしれないのですけれど。いろんな解釈がありそうなものがたりですね。

  • あの誰もが知っている『スイミー』の作者レオ=レオニの作品です。

    映画になりそうだなーと、深さに感動。
    森の奥まった片隅に平和に暮らしていた野ねずみたちのお話です。
    あるとき通りかかった街ねずみが、街の、あるお祭りの話をします。
    そのお祭りをやろうやろうと盛り上がり、ねずみたちはおそろしいけだものに扮しますが、いつの間にか自分たちがねずみであることも忘れ、本当に怖がらせ合い、鋭いきばで、脅し合うようになりました。

    ・・・まるで、古き良き土地に(それで充分幸せだったのに)、それまでになかった新しい文化や病気、ものなどが入ってきて、浸食されていくような現代社会の一部と重なりました。

    みどりのしっぽを持つねずみは、そのときの記憶を忘れないために残った象徴なのかもしれません。

著者プロフィール

1910年オランダのアムステルダム生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー、絵本作家。アメリカでもっとも活躍した芸術家のひとり。作品には「あおくんときいろちゃん」「スイミー」など多数。

「2017年 『レオ・レオニ壁掛けカレンダ-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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