撃墜王の素顔 新装版: 海軍戦闘機隊エースの回想 (光人社ノンフィクション文庫 355)
- 潮書房光人新社 (2008年3月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769823551
感想・レビュー・書評
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淡々と語られていく中でも、礼儀や節度が護られているのは流石と思った。筆者の人に恵まれる才能は、彼自身の考え方の賜物によるンだろうな。
上司を慕い、同期を慕い、部下を慕う。この姿勢はなかなか出来ないと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そして,その岩本 徹三に,ラバウルやトラック諸島で「足手まとい」とさえ酷評された艦隊航空隊.その中のエースである杉野 計雄の自叙伝.もちろんこれは岩本の評価が厳し過ぎる (天才と云うのは往々にして普通人から見ると残酷なものだ) ので,著者とて個人撃墜32機の堂々たるトップエースの上に,戦後も海自の操縦教官を務め,定年まで生き残りおおせた腕利きである.
ただ,そのキャリアからは不思議なことに,空戦の要領手順や操縦技術には殆ど触れていない.発表媒体の制限でもあったのだろうか.描かれる状況はもちろん悲惨なものだが,全体を通してのトーンは明るい.
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