ライ麦畑でつかまえて―The catcher in the rye (講談社英語文庫) (Kodansha English library)

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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770022479

感想・レビュー・書評

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  • def my favorite book, gotta love Phoebe


  •  The catcher !

  • 読んだのはこの角川バージョンじゃないんだけど(図書館で借りた)、検索しても出てこないのでこちらで登録。

    よく出てくるスラングや表現。
    goddam, and all, sort of, for Chrissake, she killed me, if you want to know the truth, lousy, I'll admit, old ●●, as hell, give ●● a buzz, crazy, shoot bull, phony
    こういうのに慣れてくると読みやすくなってくる。
    現代文学、という印象が強いけど、1951年に出た本であり、スラングも少し古くなっているとアメリカ人の友人が教えてくれた。たとえば、このごろではlousyはあまり使わない、と。

    ----------
    世の中の何もかもを毒づくホールデンくんだけど、例えばこんな表現がおもしろい(Chapter8)。
    P55
    Sensitive. That killed me. That guy Morrow was about as sensitive as a goddam toilet seat.

    先日知ったばかりのエミリ・ディッケンズという詩人が登場したので驚いた(Chapter18)。
    p140
    He made Allie go get his baseball mitt and then he asked hime who was the best war poet, Rupert Brooke or Emily Dickinson. He made Allie said Emily Dickinson. I don't know too much about itself, because I don't read much poetry, but I do know it'd drive me crazy if I had to be in the Army and be with a bunch of guys like Ackley and Stradlater and old Maurice all the time, marching with them and all.

    サリンジャーが東洋思想に関心があるとうかがわせる箇所があった(Chapter19)。ルースという友だちが付き合っている女性が30代後半で、上海出身だとホールデンにルースは答える。
    P146
    I simply happen to find Eastern philosophy more satisfactory than Western.
    (略)
    Not necessarily in China, for God's sake.

    後半(Chapter22)、ホールデンくんが妹のフォービーに、あなたはどんな学校も好きじゃない、100万個のことが好きじゃない、みたいに言われるあたりからがぜん面白くなってくる。
    タイトルのもとになった歌が出てくるのもこのチャプター。
    " You know that song 'If a body catch a body comin' through the rye'?" I'd like-
    "It's 'If a body meet a body coming through the rye'!" old Phoebe said. " It's a poem. By Robert Burns."

    Chapter24でアントリーニ先生の言うことが意味深。
    This fall I think you're riding for - it's a special kind of fall, a horrible kind. The man falling isn't permitted to feel or hear himself hit bottom. he just keeps falling and falling. The whole arrangement's designed for men who, at some time or other in their lives, were looking for something their own environment couldn't supply them with.
    村上春樹訳では、
    君が今はまりこんでいる落下は、ちょっと普通ではない種類の落下だと僕は思うんだ。恐ろしい種類の落下だと。落ちていく人は、自分が底を打つのを感じることも、その音を聞くことも許されない。ただただ落ち続けるだけなんだ。そういう一連の状況は、人がその人生のある時期において何かを探し求めているにもかかわらず、まわりの環境が彼にそれを提供することができないという場合にもたらされる。

    I can very clearly see you dying nobly, one way or another, for some highly unworthy cause.
    村上春樹訳は、
    私の目にはありありと見えるんだよ。君が無価値な大義のために、なんらかのかたちで高貴なる死を迎えようとしているところがね。

    で、この先生がホールデンくんとお休みと言って別れたあとで、彼のベッドの隣に先生が来て、頭を触ったりなでたりして、ホールデンくんがぱっと目を覚まして死ぬほど驚くシーンがあるのだけど、これにはわたしも驚いた。いったいなんですか?これは。突然、pervert(変質者)みたいになるのだ。
    アントリーニ先生については、奥さんが60歳年上というのも謎の設定。

  • 40年振りに読了。主人公にシンクロするというより、困惑しつつ彼を見守る人々の一人になっている自分が、少し寂しい。作者が駆使するのは極々限られた語彙。それなのに、多くの人を引き込む世界を築かれていく。不朽の名作です。

  • 汚い言葉が多くて、読んでいて気持ちの良いものではなかった。ただ、音読をしてみたときに出てくる軽快さは好きだった。

  • 原点に戻ることができる。

  •  日本語翻訳で読んで非常に感動した経験があり、偶然本屋で見かけ、初めて英文で文学作品を読んでみた。
     普通の英語の勉強では習うことのない汚い英語もたくさん出てきて、最初はとっつきづらいけど、同じ単語が繰り返し出てくることが多いし、語り口調の作品なので、それほど苦痛なく読める。
     内容もさることながら、英語が得意でない人でも原文で読むことができる数少ない海外文学であると思う。

  • 一度読んでおきたいと思って購入したのはいいけれど、
    当然ながら英語ばかりだと気付いたのは表示をめくった時でした…。

    さて、英語の勉強から始めるかなw

    勘違いでレビューの点数を下げては申し訳無いので★★★☆☆です。

  • サリンジャーの冥福を祈って読み始めた。

    ただ、英語なので一向に読み進まない。

  • さすが名作
    英語で読んでもおもしろかった!

    スラングが多かったけど
    リズムのある短文で
    読みやすかった

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