ベビーサイン―まだ話せない赤ちゃんと話す方法

  • 径書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770501776

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  • (2013.10.17読了)(2009.12.16購入)
    副題「まだ話せない赤ちゃんと話す方法」
    【10月のテーマ(育児を読む)・その③】
    初めての孫が生まれたころに購入しました。同居しているわけでもないので、読まずにいるうちにベビーサインの時期を過ぎてしまいました。
    今年、二人目と三人目の孫が生まれたので、積読を思い出して、読んでみました。
    親の言うことが少しわかり始めたころから、赤ん坊も何とかして自分の意志を親に伝えようとし始めるのでしょう。片言の言葉が出始める8カ月から1年2カ月の頃に、親子で共通の身振り手振りで、物や動作や気持ちを伝えることができれば、お互いに意志が通じないことによるストレスを少しでも和らげることができるし、コミュニケーションできる楽しさを味わうことができるということです。
    身振り手振りの事例は、本の中でいくつか示されています。誰でも使っているバイバイなどもベビーサインとして使えます。
    ベビーサインを覚えたからと言って、言葉を使うコミュニケーションの習得が遅くなるわけではありません。

    【目次】
    訳者からのメッセージ ベビーサインの世界へようこそ
    1 赤ちゃんは伝えたいことがいっぱい
    2 赤ちゃんの言葉の発達 言語はジグソーパズルのようなものです
    3 さあ、ベビーサインをはじめましょう!
    4 ビギナーサインからベビーサインへ
    5 ベビーサインで自由自在にコミュニケーション
    6 エピソード ベビーサイン・ストーリー
    7 ベビーサインから話し言葉へ
    8 ベビーサインQ&A
    9 ベビーサイン・リスト
    10 日本語版おまけの章 ベビーサインをつかって日本語の手遊び歌と絵本を楽しもう
    研究論文リスト
    訳者あとがき

    ●ベビーサイン(32頁)
    赤ちゃんのようすをよく観察すると、たいていの赤ちゃんは、生後九か月から二歳までのあいだに、〈バイバイ〉や〈うん〉、〈いや〉などの一般的なジェスチャーのほかに、いくつかのジェスチャーをつかっていることが明らかになってきたからです。
    ●親子の絆(33頁)
    彼ら(父母)は、ベビーサインをつかったことによって、赤ちゃんとのコミュニケーションが増え、育児のストレスが減り、親子の絆が強まった、と熱っぽく語ってくれました。
    ●発音の準備(41頁)
    ひとつの音を出すためには、複雑な動きをうまく組合わせる必要があります。そのため赤ちゃんは、話し言葉が使えるようになるずっとまえから、音をだす練習をはじめているのです。母音が発音できるようになるのは生後三か月ごろで、六か月を過ぎると子音も発音できるようになります。
    ●自分の意志(44頁)
    生まれたばかりの赤ちゃんのコミュニケーションは、本能的なものにすぎません。赤ちゃんが自分の意志でなにか伝えようとして行動を起こすのは、実は一歳の誕生日が近づくころになってからなのです。
    ●くりかえし(68頁)
    ベビーサインをつかって赤ちゃんに話しかけるときに、大切なことがふたつあります。それは、同じベビーサインを何度もくり返してつかうことと、ひとつのベビーサインをいろいろな場面でつかうようにすることです。
    ●アンテナ(100頁)
    不思議なことに私たちは、なにかに強い関心をもつようになると、頭の中にアンテナのようなものができて、それと意識していなくても、自分の関心にかかわるものをすばやく探しだせるようになります。
    ●二語文(114頁)
    言語学の世界では、二語文が使えるようになるということは、赤ちゃんの発達において、言葉を使い始めたときと同じくらい重要な意味があると考えられています。
    ●始める時期(167頁)
    赤ちゃんが身のまわりのものに興味をもつようになり、いろいろなものを指差して、あなたとコミュニケーションをしたがっているようなら、そのときが赤ちゃんにベビーサインを教えはじめるちょうどいい時期なのです。

    ☆関連図書(既読)
    「新生児」山内逸郎著、岩波新書、1986.05.20
    「子育て 小児科医の助言」山内逸郎著、岩波新書、1989.03.20
    「0歳児がことばを獲得するとき」正高信男著、中公新書、1993.06.25
    「赤ん坊から見た世界」無藤隆著、講談社現代新書、1994.05.20
    「赤ちゃん学を知っていますか?」産経新聞取材班著、新潮文庫、2006.06.01
    「赤ちゃんの心と体の図鑑」デズモンド・モリス著・日高敏隆監訳、柊風舎、2009.10.30
    「赤ちゃん教育」野崎歓著、青土社、2005.07.07
    「今日 Today」伊藤比呂美訳・下田昌克絵、福音館書店、2013.02.15
    (2013年10月21日・記)
    (「MARC」データベースより)amazon
    言葉を話すまえから赤ちゃんはあなたに語りかけています。ベビーサインを使って赤ちゃんと話をしましょう。ベビーサインは赤ちゃんの知的発達を助け、話し言葉が早く身につき、隠れた能力を引き出します。

著者プロフィール

カリフォルニア大学デイヴィス校教授・心理学博士

「2001年 『ベビーサイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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