翻訳の思想史: 近現代ドイツの翻訳論研究

著者 :
  • 晃洋書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771022089

作品紹介・あらすじ

学問領域を越えて翻訳のあり方を問う。

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  •  近・現代ドイツの翻訳思想を歴史的に跡づけた労作。ゲーテの『翻訳さまざま」やシュライアーマッハーの翻訳論講義をはじめ、ゲーテ時代の翻訳論が、「異化的翻訳」をキーワードに綿密に検討された後、それに対するある種の反動としての古典文献学者の翻訳論が検討される。そして、これらを背景として、ベンヤミンの『翻訳者の課題」の議論が、反神話的な『向こう見ずな思考」の産物として鮮やかに浮かび上がる。誠実な思想史的検討にもとづいて、この翻訳論の位置が、ゲオルゲ・クライストの関係も含めて見通されている点、特筆に値しよう。

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著者プロフィール

上智大学大学院修士課程修了。広島大学助手を経て同志社大学に勤務。現在、同大学名誉教授。博士(比較社会文化)(九州大学)
主な著訳書
『思想としての翻訳』(編訳、2008年 白水社)、『翻訳の思想史』(2011年 晃洋書房)など

「2023年 『ドイツ語B1単語集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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