世界の半分が飢えるのはなぜ?: ジグレ-ル教授がわが子に語る飢餓の真実
- 合同出版 (2003年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772603133
作品紹介・あらすじ
ぼくたちはこんなにお腹いっぱい食べられるのに、世界にはなぜ飢える人びとがいるの?-国の政治腐敗、市場原理主義経済の支配、止むことのない戦争、そして自然環境の破壊。息子カリムの疑問に答え、ジグレール教授は人びとが飢えるほんとうの理由を、ひとつひとつ実例をあげてわかりやすく解説していきます。飢餓問題研究の第一人者が、飢えの撲滅を目指して次代に語る、必読の書。
感想・レビュー・書評
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3.82/280
内容(「BOOK」データベースより)
『ぼくたちはこんなにお腹いっぱい食べられるのに、世界にはなぜ飢える人びとがいるの?―国の政治腐敗、市場原理主義経済の支配、止むことのない戦争、そして自然環境の破壊。息子カリムの疑問に答え、ジグレール教授は人びとが飢えるほんとうの理由を、ひとつひとつ実例をあげてわかりやすく解説していきます。飢餓問題研究の第一人者が、飢えの撲滅を目指して次代に語る、必読の書。』
目次
日常風景としての飢え / 八億二八〇〇万の飢えた人々 / 飢えは自然淘汰?それとも運命? / 問題が集中する国、ソマリア / 命の選別 / 緊急援助で問題解決? / 金持ちのごみは貧乏人の食事 / 名もなき小さな者たちの墓 / 資金不足に悩む国際機関 / 牛が食べ、人が飢える? / 市場価格の裏側 / 食糧を世界一むだにする男 / 飢えについて教えない学校 / きわめつけの鞭、戦争 / 武器としての飢え / 飢えを利用する国際企業 / 国家テロの道具としての飢え / 砂漠化が生んだ環境難民 / 森林滅亡 / 砂漠化対処策に四三〇億ドル? / ル・ライユをたずねて / ふくらみ続ける都市人口 / 癒えぬ植民地政策の傷跡 / トーマス・サンカラとの出会い / 干上がる大地、サヘル / 勇気ある改革者、サンカラ / サンカラの最期 / ほんとうの出口に向かって
冒頭
『 1 日常風景としての飢え
ねえ父さん、腹が立たない?アフリカやアジアやラテンアメリカではたくさんの子どもたちがおなかをすかせて死んでいるんでしょう?
それなのにぼくたちの国では、おなかいっぱい食べて、太るばっかりの人がたくさんいる。街には栄養満点の食べものがあふれているし、食べ残しはごみ箱いきでしょう。捨てる食べものがあるなら、飢えている子どもたちを助けられるんじゃないかと思うんだけど。』
原書名:『La Faim Dans Le Monde Expliquée À Mon Fils』
著者:ジャン・ジグレール (Jean Ziegler)
訳者:たかお まゆみ
監訳:勝俣 誠
出版社 : 合同出版
単行本 : 182ページ
ISBN : 9784772603133詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
飢餓という光の当たりにくい問題について、わかりやすく解説されています。原著は1999年出版なので、現在は状況が変わっている点も多々ありますが、世界を見る視点を養うという意味で、知っていて損はない内容だと思います。
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▼【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
とある授業の参考書として買った
シンプルに勉強になる!
作者とその子供の会話形式で話が展開してくから理解しやすい
中高生向けだから、飢餓について学び始めるにはうってつけ!
ただ、基本的な知識はあった方がより理解出来る(当たり前だが)
だいたいこういう本って途上国がどう苦しんでるか、だけに着目してる印象だけど、
この本は作者がスイス人って言うのもあって
先進国の国民である私たちが普段いかに
貧しい人たちのことを他人事として見てるか実感した
ひとつ欠点を上げるとすれば、15年以上前の本だから情報が古い
(この本の中では北朝鮮のトップは金正日) -
配置場所:1F電動書架C
請求記号:611.39||Z 4
資料ID:W0124559 -
開発目標2:飢餓をゼロに
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00119664 -
逆に困惑している。
発展途上国の人達が、幸せになるためにはどうすれば良いのか。、機会の平等を与えるためには、農学部の視点から何をするべきなのか。
また、世界をより、幸せにするためには、どう言う具体的な方法をとるのがベストなのか⁉︎
それを考えているなうである。 -
"親子の会話をベースにアフリカやアジアで飢餓により多くの命が日常的に亡くなっている現実をわかりやすく解説した本。なぜ、このようなことになってしまったのか、また、このようなことになる仕組みをわかりやすく書いてある。責任の一端は、先進国の市場経済にある。
ブルキナファソのトーマス・サンカラさんの話を初めてしった。トーマスさんのすばらしい理念と行動は、まさに英雄といっていいものだったが、残念ながら暗殺されてしまう。
この本は、2007年8月10日の12版。
今2008年11月、アフリカの大地ではどんな生活をしているのだろう?地球環境も考えなければいけないが、それより先に人間のことを考えるのは、人間のエゴなのだろうか?飢えに苦しむ人のいない世の中にするには、何ができるのだろう?
全ての人に読んでもらいたい本。" -
情報が古い部分はあるけれど、大事な観点がつまっている。