アヴァロンの東 ~奇跡の泉・金~ (CROSS NOVELS)

著者 : 尾上与一

• 笠倉出版社 (2019年3月9日発売)

作品紹介・あらすじ

生きろ。いつか必ずまた会える

教会生まれの美貌の修道騎士・ヨシュカと、赤獅子王と呼ばれる騎士・イグナーツは、
永遠の絆を誓いあった恋人同士。しかし王家の分裂により、敵味方に引き裂かれることに。
逢瀬を重ねてきたが、ついに和平の兆しが見えてきた。
二人は戦いが終わったら、恋人たちだけが行けると謳われる憧れの地へ、
一緒に旅立つことを約束するが、和平が失敗し…!?
泉を舞台に紡がれる、愛と奇跡の物語。シリーズ第一弾!

感想・レビュー・書評

[えなかさんの感想 · 2022年9月17日]

好き嫌い分かれる結末かも。私は好き寄り。
花降る王子シリーズが大好きなので、物語世界が似ていそうなこちらを読んでみました。ストーリーが気になって、文章を堪能しきれなかった。それほどハラハラの連続でした。もちろんすぐさま銀バージョンも読むつもりです。
あ、BLです。なかなか濃い感じでしたが物語の必然としてスムーズに読めました。

[shirotae16さんの感想 · 2019年4月30日]

間違えて先にルドヴィカの騎士を読んでいたので、あの可愛いマティアスの弟が、一人前の騎士になり青年らしくなっているのに驚いた。
悲恋というのもあって、ファンタジーとしての重厚さではこちらに分があり。争いによって分かたれた二人の辿る運命が、怒涛の迫力で読み手の胸を締め付ける。
運命の波に翻弄された二人の行き着く先はすべてを救う大団円ではなかったけれど、それでも互いが在るラストにはじんとした。シリーズ続編を望む。

著者プロフィール

小説家。代表作『天球儀の海』『さよならトロイメライ』『初恋をやりなおすにあたって』（キャラ文庫）、最新刊『雪降る王妃と春のめざめ花降る王子の婚礼2』（キャラ文庫）。

「2021年 『笠井あゆみイラストカードブック 旦那はんと痴話喧嘩』 で使われていた紹介文から引用しています。」