武器化する嘘 ──情報に仕掛けられた罠 (フェニックスシリーズ)

  • パンローリング株式会社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784775941799

感想・レビュー・書評

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  • インターネットなどで簡単に情報が取得できる現代に置いて、特に情報を鵜呑みにするなと警告している本。かなり読みずらい部分が多々あるものの、この本が言っていることを自分なりに解釈すると以下になる。
    なお自分なりの解釈なので、間違ってたらすみません。

    ①情報、話は半分本当、半分嘘と思って聞き、解釈せよ
    ②事実と解釈をしっかりと分けて解釈せよ
    ③事実と思われる記載であっても嘘の記載がある。何かおかしいと感じる違和感を信じよう

  • 6 世界の見え方を決めるもの──認識枠組と文化装置[土田映子先生] 3

    【ブックガイドのコメント】
    「『フェイクニュース』全盛の中、批判的思考により情報の信頼性を判断する方法を示す。」
    (『ともに生きるための教育学へのレッスン40』183ページ)

    【北大ではここにあります(北海道大学蔵書目録へのリンク先)】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001776290

  • 原題は、"A field guide to lies - Critical thinking in the Information Age"。

    post-truth時代のサバイバル・マニュアルとでも評すべき批判的思考(critical thinking)の一般啓蒙書。

    一例を挙げる。p.27「カリフォルニア州で大麻法が失効してから35年間、大麻の喫煙者の数は、毎年倍増してきた。」が、なぜ妥当でないかを、2^35>170億人という小学校レベルの算数と、現在の世界全体の人口、カリフォルニア州の人口は世界人口を超えないという事実から、論証する。

    pp.210-211に、「ニュースの記者が、重要な出来事に関する情報を集める方法には2種類ある。その2つは、互いに相容れないため、ジャーナリストが注意を怠ると、ニュース記事が世間を謝った方向へ導いてしまう。」とあるのは、興味深い。その2種類とは、「科学調査モード」(p.210)と「ニュース速報モード」(p.211)であるという。「記者は、2つのモードを適宜使い分けているので、時々、これらを混同してしまう。」(p.211)という指摘は恐ろしい。

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著者プロフィール

[著者]ダニエル・J・レヴィティン Daniel J. Levitin
認知心理学者・神経科学者。ベストセラー作家の一面ももつ。サンフランシスコを本拠地とするミネルヴァ大学の芸術・人文科学創設学部長、マギル大学の心理学・神経科学名誉教授を務める。著書に『「歌」を語る:神経科学から見た音楽・脳・思考・文化』(スペースシャワーネットワーク)、『The Organized Mind』(未邦訳)、『武器化する嘘:情報に仕掛けられた罠』(パンローリング株式会社)、最新作の『Successful Aging: A Neuroscientist Explores the Power and Potential of Our Lives』(未邦訳)がある。ロサンゼルスとサンフランシスコ・ベイアリアを行き来しながら活動を続けている

「2021年 『新版 音楽好きな脳 ~人はなぜ音楽に夢中になるのか~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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