日経225Weeklyオプション取引入門 ──少額投資で最大限のリターンを狙うための考え方と戦略 (Modern Alchemists Series No. 136)
- パンローリング (2016年10月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784775991466
感想・レビュー・書評
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この様な投資に必勝法は無いが、負けが続くと色々と投資にかかわる本を読み漁ってしまう。 日経225先物や、オプション取引に関わる本は何冊もあるが、私が主に取り組んでいる「日経225Weeklyオプション」に関する本は、ほとんど見かけない。
日本で日経225Weeklyオプションが開始されてからまだ歴史は浅いが、本書はWeeklyオプションの戦略について解説している最初の本とのこと。(私の探し方の問題もあると思うが、その他にWeeklyオプションについて解説している本は見つからない。 現時点で最初で最後の本!?)
Monthly取引が主であったオプション取引がWeeklyになったことで、オプションプレミアムが安価になり、参加の敷居が低くなったことは間違いない。 本書では、Weeklyオプション投資の特徴として以下のポイントを挙げている。
• 激安のプレミアム (時間価値が殆ど残っていない)
• 損失限定 (損失は支払ったプレミアムの代金のみ =数千円~数万円)
• 理論上、利益は無限大
• 明快な取引 (ITMになりそうな権利行使価格を選ぶことに注力)
Monthlyオプション取引をしている人から見れば、色々と意見が出そうだが、著者がその様に言う背景としては推奨する手法が「オプション買い」を主体とする取引だからである。
極論、Weekly取引最終日の木曜日に、プット買い、またはコール買いを仕込み、最後1日の変動を以て利益にするというやり方である。(確かにそれだと損失はオプションプレミアム分に限定される) そして、それが有効であるという理由は、昨今ボラティリティ(IV)が上がっており、Weeklyですら変動が激しいからと言う。
本書は、2016年に初版発行なので情報として古い部分はあるが、2013年~2014年の米国が金融引き締め及びテーパリングを行っており、奇しくも現在(2022年)の状況と重なる部分がある。
そして、本書には相場を動かす経済指標や、Mothly SQやメジャーSQ時には波乱が起こりやすくなるなど、日経225先物・オプション、FXなどの初心者には知っておくべき内容も盛り込まれている。
(オプション取引はボラティリティが利益の源泉なので、相場変動=ボラティリティの上昇と考えると、そのボラティリティを動かす要因に関する説明は必要である。)
著者は、オプション買い戦略の基本として、以下の6つの手法を挙げている。
1. 木曜日のプット買い
2. 木曜日のコール買い
3. 月~水にかけての超短期プット買い
4. 月~水にかけての超短期コール買い
5. ストラドルの買い
6. ストラングルの買い
その週に行われる主要イベントや、全体の相場観から大きく動くのか、動かないのかを予想し、上記戦略を選んでいくこととなる。
私自身が負けが続いている状況もあり、本書がWeeklyオプションに特化した本でもあったので、当初は何かヒントが無いかと思って手に取った。 ただ、本書が"単に” 「オプション買い」で利益を得る方法と分かって少しがっかりした。 (未だに”裸売り"を主体にしている私の投資手法そのものが駄目なことなのに、何故かその駄目な部分を認めたくないという心理が、がっかりさせた理由だと思う。)
しかし、裏を返せば、これまでの私の取引で、売りと買いを逆にしてやっていれば、少なくとも現時点で儲かっていたはずであるし、裸売りで大負けした理由はボラティリティの上昇である。 今となっては当たり前の様に思っているが、ボラティリティが変動する要因をきちんと説明してくれているので、自分を変える意味でもじっくりと読み直す必要があると感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本の内容、と言うよりオプション取引が難し過ぎて半分程度しか理解出来なかった。でもこんな感じなのかなと流れが掴めたので良しとしよう。巻末に著者の相場感が述べられていたがこれが結構秀逸でここのパートが自分的には一番参考になった。著者の書いた本をあと数冊読みたくなった。
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読みたいと思った理由
『世界一やさしいオプション取引の教科書 1 年生』を読み終えたが,それには載っていない項目(ブラック・ショールズ方程式)や戦略が紹介されているから. -
同じ言い回しを使いまわしまくって文字数稼いでる印象しか残らなかった。
ストーリー
夜明けを迎えたばかりのWeeklyオプション取引には魅力がたくさん
あなたは今、世界の中で、最強かつ最新の株式投資法をご存知でしょうか。
何を隠そう、それが、2015年5月に大阪取引所(現JPX)で誕生した日経225Weeklyオプション(以降「Weeklyオプション」と表記)なのです。
Weeklyオプションとは、満期日である毎週金曜日の寄り付きで決まる日経平均株価(=日経225)、すなわちSQ 値(特別清算値)を、あらかじめ定められた、125円刻みの権利行使価格 で売る権利(プット)、または買う権利(コール)を指します。
Weeklyオプションの基本は従来のマンスリーオプションとほとんど変わりません。大きく違うのは以下の3点です。
◎ 週1回(月に4~5回)、満期日が来る
◎ 安く買える(時間価値がほとんどないので、オプション・プレミアムが安い)
◎ 本質的価値(最終価値)を狙ったわかりやすい取引ができる(満期日 にイン・ザ・マネーになるような権利行使価格を選ぶことで勝利につ ながりやすくなる)
Weeklyオプションの最大の魅力はオプション・プレミアムが安いことです。海外旅行期間の短い損害保険が安く買えるのと同じです。Weeklyオプションの満期は最長で1週間しかなく、しかも買いの損失は、最大でも「支払ったプレミアム(価格)」に限定されます。
さらには、日経225の1000倍の取引なので、日経225の時価が1万6000円ならば、数千円~数万円の投資で1600万円を超えるインデックス投資が可能なことも大きな魅力のひとつです。
このように、Weeklyオプションでは、本質的価値の急騰を狙って、損失限定の少額投資で数十倍から100倍を超える大きなリターンを実現することも決して夢ではありません。これらの利点に着目して、本書では「プットを買う&コールを買う」という戦略に絞って紹介していきます。
Weeklyオプションの買いの最終的な儲け方は極めてシンプルです。プットの場合は、満期時に、SQ値が権利行使価格を下回れば、その差額分が儲けになります。コールの場合は、満期時に、SQ値が権利行使価格を上回れば、その差額分が儲けになります。
また、満期前であっても、本質的価値が生まれる可能性が高まり、買ったオプションのプレミアムが跳ね上がれば、金曜日(満期日)を待たずに、市場で転売して利益を確定することも可能です。
Weeklyオプションという新しい世界を、ぜひとも堪能していただきと思います。 -
IVが20%以下の時に買う。50%以上は売る。
先物と現物の価格差 F=S(1+r-d)
Fは先物価格、Sは現物価格、r金利、d配当。配当分だけ先物が低い。
マンスリーやメジャーSQが近づくと波乱が起きやすくなる。
ニューヨークのスペシャリストは引けに成り行き注文を出す必要があるので、引けにかけて動きやすい。