さかさまになっちゃうの

  • ビーエル出版
3.63
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本棚登録 : 190
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776405641

作品紹介・あらすじ

アルフィーは、せんせいがかいたようにはじが、かけません。「どうしよう。おしえてもらいたいけど、みんながわらうかもしれない…。」こまったことがおこったら、どうする?じぶんだけ、じょうずにできないことがあったら、どうしたらいい?アルフィーは、こうしたんですよ。

感想・レビュー・書評

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  • 学校で、校長先生にお誕生日のお祝いカードを書くことに…。
    みんな絵を書いたり、字も書いている。

    アルフィーは、ゆっくりゆっくりと書いてみるけど字のかたちが、うえした さかさま 右左が逆でうまく書けない。

    どうしよう。どうしよう。
    先生に教えてもらいたいけどみんなが笑うかも…

    かなしくて 涙がでそうになるのをこらえていたら
    だれも笑わないから教えてもらえばいいんだよとジャックが言いました。
    おもいきって先生に言うと
    わたしも書けないのとミミちゃんも言って…。

    先生は、ふたりに字の書き方を何度も優しく教えてくれました。

    いっしょうけんめい、何度も何度も練習して
    上手に書けるようになりました。

    最初は、だれも上手に書けないけれど何度も書くことでできるようになる。
    そして、教えてと言うことは勇気がいること。
    でもはずかしいことではない。
    ちゃんと言えば教えてもらえる。
    とてもためになる絵本。

    カタカナのンとソ。ツとシ。
    これをキレイに書かないと間違えやすい。と今日も宿題をしている孫娘に言った。
    うるさいおばあちゃんだと思われてるかなぁ


  • ひらがなを正しい形に書くことに最近興味が出てきた3歳が、自分で借りてきた。でも、「ちょっとかなしいから、(3度は)読まない」とそのまま返しちゃった。

  • クレア アレクサンダー (著), Claire Alexander (原著), 福本 友美子 (翻訳)

  • おもしろかった

  • 校長先生のお誕生日にクラスでお祝いカードを書くことになったアルフィー。黒板のねこ先生の字を真似ながら書き出すが、字の形がさかさまになったり右左逆になったり…。
    みんなが笑うかも…となかなか先生に聞けないまま、ドキドキして気持ち悪くなってお腹も痛くなってしまうアルフィーの姿が5歳8ヶ月の息子に重なって胸の奥がツンとする。
    「だれだって わからないことは きいて いいんだよ」と安心感を与えてくれるお友達の存在が心強い。困ったことや上手にできないことへの導きのメッセージ。息子が小学生になったらまた読もうかな。

  • 2020.6.7

  • 小学校読み聞かせリスト

    分からないことは誰でもあるよ。
    勇気を出して聞くと、できることがどんどん増えて楽しいよ

  • (あらすじ)%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
    放課後に校長先生の誕生パーティーがある事がわかります.
    それぞれがバースデーカードを書くことにします.
    みんなは担任のお手本をスラスラと書き写すのに,主人公のアルフィーにはできません.
    それを,友達に打ち明け,午後の授業が始まった時に先生に打明けます.
    「私も苦手なの」というお友達のミミと二人で,先生から指導を受けます.
    「砂に指で字を書く」「筆でキャンパスに字を書く」などというお約束の方法です.
    なんとかカードを完成させ,校長先生に喜んでもらいます.
    その後,アルフィーとミミは先生に教えてもらいながらも字を書く練習を楽しみながら頑張ります.
    %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

    おそらく,多くの大人は「解らない時には聞く勇気を持ちなさい」という訓話として解釈をするだろう.
    しかし,実際の学校で友達からバカにされる事はないのだろうか?先生に「説明を聞いてないからだろう?」って怒られる事はないのだろうか?

    この作品の隠れテーマは「孤独との対峙」なのではないだろうか?

    最も印象的なシーンは,次のようなものである.
    見開きの全景は真っ黒.
    右下にしょんぼりとしたアルフィーが小さく描かれ,
    左上に白字で「おなかが きゅーんと いたみます」などと文字描写が少し.

    この状況ののち,アルフィーは友達に相談し,先生に打ち明ける.
    「相談する勇気」の基底には裏切られる事を承知で相手を信頼する覚悟がある.
    「質問する勇気」の基底には「代わりにやってくれる人は居ない」という覚悟がある.
    アルフィーは「友達・親・教師がなんとかしてくれる」という殻には篭らなかったのだ.
    「勇気を持て」という言葉だけで勇気を持てたら苦労はしない.
    アルフィーはどんな育ちをしてきたのだろう?
    そこがこの作品の本質.

    「読字障害への理解」「困ったら相談する事」などという生温いものではない.可愛い画風とは裏腹に,「思い通りできない時の壮絶な孤独感」「孤独を踏まえて行動する勇気」を味わってもらいたい.
    教師なら,「見えないところで苦しんで居て,次に会う前に自殺しているかも?」くらいの覚悟で子どもと接しなくちゃね.おそらく,ほとんどの子ども達は孤独と戦っている.

    妄想のスピンオフ.
    ミミはアルフィーの事を好きなんですよ.
    本当はできているのに,アルフィーのそばに居たかったの.
    そう解釈をすると,二人が並んで努力している姿が一層微笑ましい.可愛いラブストーリーに見えてきます.

  • 分からないことは恥ずかしいことじゃないよ、聞いていいんだよ、ということを教えてくれる絵本でした。しかし、校長先生が突然午後から私の誕生日パーティをします!というのはどうなの...?と思いました。それを気にしなければ内容的には小学校低学年くらいにはぴったりです。大人でもささるところがありました。

  • 1-4

  • 読み聞かせしていて泣きそうになった。
    すごくよくわかる。あったよ、そんなこと。いっぱい。
    私は言えないままだった…。
    この子もいつか、こんな壁にぶつかるんだろうか。
    その時に思い出して欲しい一冊。

  • 学校で校長先生のお誕生日パーティーが開かれることになった。
    クラスの先生は校長先生にお誕生日のメッセージカードを書くように言う。
    アルフィーは絵を書くけれど、先生は文字も書くように言う。
    書く文字は先生が黒板に書いてくれるけれど、アルフィーは見ながらでも書けない…。
    どうしても逆さまになったりしてしまう。
    まわりのみんなはちゃんと書けているのに自分だけ…。
    先生に聞きたいけれど、みんなに馬鹿にされそうで恥ずかしい…。
    休み時間にしょんぼりしていると友達が理由を尋ねてくる。
    思い切って言ってみると恥ずかしがらないで先生に教えてもらうよう言う。
    すると他の子、ミミも字が苦手みたい。
    2人で一緒に文字の練習をしてみごとちゃんとした文字が書けるようになったのだった。
    そうして、胸を張って校長先生のお誕生日パーティーにカードを出すのだった。

    字がうまく書けなくても恥ずかしがらないで。

  • 6分30秒☆

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