トゥー・エスプレッソ

著者 :
  • 太田出版
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本棚登録 : 142
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778321123

感想・レビュー・書評

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  • コーヒーと人間模様をテーマにした物語に弱いのはなぜだろう?じっくり何度も読みたい作品です.
    トレスしたような鉛筆画がとても好き.

  • 高浜寛さんの作品『トゥー・エスプレッソ(2010)』を読了。

    コーヒーは やっぱ・・・カフェオレが好き。

  • よっ、久しぶり。というくらいに久しぶりに出た、高浜寛の新作。あいも変わらず、すっごいよくって、しみじみと、1ページ1ページ読み進むのが、それこそ上質なコーヒーかのような。ユーモアがあるし、愛がある。そして、何て言ってもロマンチックなのがいい。(10/10/2)

  • こういう素晴らしい漫画が、真に大人の鑑賞に堪える成熟した漫画作品が日本にあるんだと、もっと声を大にして言いたい。
    読後の静かな感動は、まさにエスプレッソのようにほろ苦く奥行き深い。穂村弘の帯コメントにもニヤリ。あなたと私のグダグダな人生に乾杯(エスプレッソで)。

  • 人探し、コーヒー、距離ぼかし書き分け、母と娘、枝、田舎、フランス、のんびり、涙

  • 高浜寛の到達点を見た<br /><br /><br />高浜寛のデビュー作「イエローバックス」は知る人ぞ知る傑作として、マンガ通の間では有名だった。<br />その後発表された「泡日」と「凪渡り」は話題になりながらも、依然として高浜寛の代表作は「イエローバックス」であり続けた。<br />しかしそれも今日まで。<br />「トゥー・エスプレッソ」は「イエローバックス」が霞んで見えるくらいの傑作だ。<br /><br />愛知の田舎町「五の二」。駅前にある喫茶店のコーヒーは卒倒するほどマズイ。マスターは憎めない男だが、いかんせん学習能力がなさすぎて、妻に愛想を尽かされている。そこにやってきたのは流暢な日本語を話すフランス人ベンジャミン。漫画家の彼は創作に行き詰まり、かつてパリで出会った日本人女性を探してこの喫茶店に辿りつく。<br /><br />人間ドラマをしっかりとドラマとしてケレン味なく描けている。<br />ベンジャミンが少々日本人的過ぎる気もするが、読者は終盤になって、日本的な距離感との違いを思い知ることになる。<br />別にそれは悪い意味ではない。<br />そこを読んで感じるのは、「ああ、そうだったよな」という安堵のような感情である。<br />しかも最後にはちょっとしたどんでん返しも用意されていて、サービス面もぬかりない。<br />こんなものが物語的な滑らかさを維持しつつ描ける作家は本当に少ない。<br />作風が似ているわけではないが、個人的にはなんとなく今敏を想起した。<br /><br />特に留守電の場面は白眉だ。<br />詳しくは言えないが、ここの演出は際立っているように思う。<br />誰が読んでもこみあげてくるものはある。<br /><br />惜しむらくは、この単行本が少し小さすぎること。<br />できることなら原画のサイズで、もっと綺麗な印刷で読みたい。<br />モノクロ印刷では、高浜寛の、トーンを一切使わず細部まで描き込まれた絵の質感をスポイルしてしまっているように思えてならない。<br /><br /><br />なんにしろ次作が楽しみで仕方ない。

  • 確か前作と今作の間に一時うつ病を患われていたのだったと思うのだけど、快癒を経て今作の全員が救われる結末にそれだけで癒される。旦那様の仕事に発想を得たと思われるちょっとした設定もたのしい。復帰おめでとうございます。

  • 後半から結末が気になり読むスピードが加速!
    次は作品全体を味わうためにじっくり読みました。

    映画のような絵はもちろん、生活感が溢れる会話、詩のようにリズミカルなモノローグ…言葉でも魅せてくれる作家さんです。

    なんだか懐かしい人に会いたくなりました。

  • 何回も読みたくなる味わい深い作品。
    コーヒーいれたくなる。

  • 素晴らしかった。
    なんだよ、これ。
    暫く余韻で惚けてしまうくらいだ。
    復帰おめでとう。ありがとう。

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