うみべの女の子 1 (F×COMICS)

著者 :
  • 太田出版
3.82
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感想 : 234
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778321383

感想・レビュー・書評

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  • 今15歳ですが、初めて読んだ浅野いにおさんの作品がこれでした。

    初めて読んだとき、衝撃を受けました。
    思春期の悶々とした感じ、気怠い感じ、物事に対する軽率さがとてもリアルだと思いました。

    おしゃれサブカルの代表と言われていますが、私は素直にいいなと思いました。

  • 浅野さん!
    と叫びながら、目を覆いたくなるような一作。

    それは悪い意味でなく、
    限りなく共感できる「リアル」を描かれているから。

    今思い出すと、恥ずかしさで足をばたばたしたくなるような
    青い時期って、誰しも覚えがあるのではないでしょうか?

    携帯、パソコン、SNSによって
    現代の中学生は、性や異性の知識だけはいっちょまえに成長しました。
    平々凡々?な二人の中学生がこれからどうなっていくのか。
    次が待ちきれません。

    まだまだ第1巻までなので、★は4つ。

    • 円軌道の外さん

      こんばんは!
      先日はあったかいコメントありがとうございました(^_^)v

      コレ本屋さんで表紙を見て、
      スゴく気になってた本なん...

      こんばんは!
      先日はあったかいコメントありがとうございました(^_^)v

      コレ本屋さんで表紙を見て、
      スゴく気になってた本なんです(^O^)

      中学生の恋愛の話なんですね。

      浅野さんの作品は
      青春としか呼べない頃の焦燥感や痛みをリアルに描いていて
      読んでると
      胸がきゅい〜んとなりますよね(>_<)

      是非とも今度
      チェックしてみたいと思います!

      2013/05/28
    • *hitomi*さん
      こちらこそ、またまたコメントありがとうございます(・∀・*)

      そうなんです。
      これは中学生の恋愛とモラトリアムがテーマのお話なんです。
      中...
      こちらこそ、またまたコメントありがとうございます(・∀・*)

      そうなんです。
      これは中学生の恋愛とモラトリアムがテーマのお話なんです。
      中学生のときに、誰もが覚えのあるような
      あの青臭さが、ふんだんに描かれてます。
      (自分に酔ったり、空回りしたり、あの恥ずかしい感じです)

      2巻が最終巻なのですが
      最後まで読んでみて、私的には満足できましたよ♪
      賛否両論はあるみたいですが、
      近年出版された浅野さんの漫画では、トップに入るのではないかと
      勝手に思っています。

      また、私も本棚覗きに行かせていただきますね(・ω・*)☆
      2013/06/13
  • これは…

    今までの浅野さん作品のようなふざけが入っていなくてストレートな分、本当に救いがなくなっているというか…
    直球ど真ん中ねじれた青春万歳。きついね、これは。

    高校時代の体験と最近の体験がごっちゃになって迫ってくる感じ。
    正面からは受け止めきれません。

    次巻に超期待。

  • 万人受けは、しない。
    今までずっと、浅野いにおファンであった人たちが、彼の作品を読み続けて来て、そして、彼と共に辿り着いた、という作品だと思う。
    彼のファンの中でも、評価は分かれると思うけれど、私は、とても好きだ。

    あちこちでレビューをざっと拝見すると、「エロい」という表現が多いような気がする。
    確かに、エロいと言えばエロい。でも、それは表層的な事に過ぎない。
    作品の根底にあるのは、もっと、深い意味でのエロスであり、更に、それを入り口にした、生と死へも繋がっている。
    それでいて、小梅や磯辺の心情の描き方が秀逸。
    浅野いにおさんは男性なのに、何故、こんなにも、小梅の…と言うか、女の子の心理がわかるのだろうか。

    すべてのシーンが、何故そうなるのか、そう描かれるのかが、わかる。

    私の中学生時代とは、対極であり、彼らのような体験とは無縁であったけれど、でも、むしろ、ある程度大人になった今の私は、彼らに心がシンクロしてしまう。

  • 浅野いにおの漫画はものすごい同世代感がある。蹴りたい背中に共通するような。多分、少し世代が違うと何が描きたいのか分からないのではないだろうか。うみべの女の子、と聞いてくるりのすけべな女の子、という曲のタイトルを思い出した。オマージュなのかな。くるり、バンプ、はっぴいえんど、私にとっては全て青春ど真ん中で、きっといにおの読者層は私のような人間だ。
    話は、埋まらない何かをセックスで埋める少女と少年のお話。持ち味の絶望的な作風に、セックスが絡むことで、さらにどうすることもできない切実さを表現してる。社会に抵抗したり、声をあげたりするのでなく、ひたすら快楽に溺れることで忘れようとするしかない閉塞感。
    この漫画にはモノローグがない。もしあったら、イライラして読めないかもしれない。それは多分、少年少女がずっとイライラしてるから。生活環境は見た目うつくしく、平和で、幸福だ。だが、その平和を乱さない同調圧力に、乗っかれない人間は排除される。平和に安住するには、鈍感にならないと生きられないことに対するイライラ。
    それを、見事にリアルに描き出していると思う。
    エロいと聞いて、品性がなくなってたら嫌だな…と思ったけど、心配することなかった。品性はある、でもエロい。

  • いにお作品はこの漫画から入りました。
    書店で帯も見ずなんとなく手に取ったので、
    表紙と中身のギャップに驚かされました笑

  • うーん、私は女なんで、女の子の欲、の部分がちょっと不可解かも。

    フラれた腹いせに…って衝動的行動は
    十代特有でもないし、理解できても、
    継続には、きちんと理由がいると思う。

    なんで全然わかんないんだー!!!とか思ったら
    全然登場人物の心の声がないんだわ。だからよく伝わってこないんだ。

    磯辺の方の情緒不安定さは、他の描写でまだ理解できるも
    伏線は2巻以降も続きそうで、
    総じて一巻だけ読むと、
    共感も理解もできないし、はっとするような出口もない。

    なかなかムラムラ(あ、色んな意味で)する作品ですな。

  • 主人公の女の子との共通点が多くて自己投影してしまった

  • ★スウィーティ味のガムを噛みながら読むとイイカモ。

    (最初は甘くても、だんだん苦くなって最後には味が無くなってしまう…そんな感じ。)


    「性」って印象。心と体のバランスがいかに不安定で危ういかを、思春期のフィルターで覗くことが出来ます。
    また、作者・いにおさんの愛情が主人公二人に注がれてると思います。

    小梅ちゃんの「なぬ!?」が個人的ツボ★

  • 確実に好みが分かれると思う。

    たぶん色んな意味で過激。

    けど二巻が出たら、私は読む。

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著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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