氷の華

著者 :
  • 幻冬舎ルネッサンス
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本棚登録 : 26
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779000720

感想・レビュー・書評

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  • 自費出版からドラマ化、単行本化までいったすごい本。
    冒頭数十ページは「…ありがちな設定なサスペンスかな?」と思ったが、それだけでは終わらない、最後まで息をつかせない展開の物語だった。
    物語の運び方がとてもうまい作家さんだと思った。
    キャラクター要素が薄いのが惜しい印象。
    キャラを立たせれば、刑事と犯人の心理攻防戦の構図がもっと鮮やかに際立ったはず。

  • 戸田刑事の執念が実る結末が読ませる.

  • 面白かったです~。
    還暦を前に、はじめて書かれた小説とのこと。しかもはじめは自費出版。
    なのにとても完成度が高く、一気読みしてしまいました。

    夫の愛人からの電話で激昂し、愛人を殺害した恭子。
    そして恭子を執拗に追う刑事・戸田。
    単純な倒叙モノかと油断してましたが、二人の駆け引きと徐々に明らかになる秘密に釘付けでした。
    個人的に一番やられたのは、あのエピソードがここに繋がってくるか!という点。
    一瞬、誰かわからなかったりしましたが、ここはやられてしまいました。

    読み始めから違和感を感じていたので、からくりには気づいてしまったり。
    恭子と戸田目線なので同じ事柄が双方の目線で説明されていて、中盤冗長だったりしましたが、最後までドキドキしながら読めました。

  • 練馬区桜台6丁目×番×号、グリーンハイツ205号室で発生した関口真弓毒殺事件。犯人を追う戸田警部補の眼差しは、いつしか彼女の上司である営業部長に注がれるが…。サスペンスが踊る本格推理小説。

  • 犯人は最初から分かっているので、ミステリというよりサスペンス? と思って読み始めましたが。どんどん予想しない展開になっていくストーリーに釘付けでした。たしかにこれは大々的に出版されておかしくないなあ。
    しっかしこの愛人には腹立つなー。「弱み」として突く部分が実にひどい。たしかにここを突くのは効果的だけれど、それをやっちゃいかんだろう。ヒロインには同情できます。

  • 久しぶりに一気読みしました。

  • ものっすごい緊張しながら一気に読んでしまった。面白かった…。
    裕福な主婦が知る夫の不逞。芽生える殺意。
    事件自体はわりとありがちでスマートに見えるのに、ウラに隠されている思惑がものすごい。満足。

  • 死んだら、いやだぜ…
    ある観点からどきどきどき

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著者プロフィール

一九四六年千葉県生まれ。初めて執筆した小説『氷の華』は二〇〇六年自費出版からスタートした後、文庫化され三十五万部を超えるベストセラーとなる。ドラマ化もされ、六十歳の大型新人として注目を浴びた。その他の著書に、『目線』『烙印』『彷徨い人』『午後二時の証言者たち』がある。

「2022年 『容疑者は何も知らない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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