- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779118340
作品紹介・あらすじ
彼がオリジナルで、自分が複製された男なのか!
孤独な現代人の苦悩とアイデンティティの危機をミステリー仕立てで描いた
ポルトガルのノーベル賞作家サラマーゴの傑作。
アメリカで映画化!
世界23カ国で翻訳!
「本書のストーリーは、通信技術がどんなに発達しても、個人間のコミュニケーションの問題は解決しないということを示しているように思われる。ネット社会といわれる現代において、人々の孤独はむしろ深まっているのである。執拗に繰り返されるテルトゥリアーノ・マッシモ・アフォンソという主人公の古めかしい名前は、人々のつながりが失われ、個人の匿名化が進んだ現代社会で、あたかもその存在を強固に主張しているようだ。」(本書「訳者解説」より)
感想・レビュー・書評
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映画版が好きで何年も繰り返し観てるんだけど、何度観てもやっぱりわからないところがあるので、原作ってあるのかな〜と探して読んでみた。
1ページに改行なしでみっちり並んでる文字にはじめは戸惑ったけれど、やっぱり面白い!
そして映画版よりわかりやすい。
何か重要なことが起きたときも、くどくど説明せずに一言で済ますので、人の死もあっさり伝えられるところが独特で好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【由来】
・チョムスキー 戦争のからくり P201
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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映画の原作を読んでみるシリーズ。
とにかく文章がカチカチして読みづらく、悪訳なのかと思ったが後書きによると原作が難解なのだというからそのテイストを反映させた結果か。途中で放り出そうと思ったが、後半そっくりさん(ドッペルゲンガーか)との対面後はひきこまれて読み進めたのだから、さすがノーベル賞作家というべきか。それでも映画がなければそもそも先に進まなかっただろうけれど。しかも前半は俳優が誰かを手間暇かけて探し当てるシーンなのだよね、ググれと(笑。
比べると映画は巧くできていたという感想。忠実な映画化なのだが、男のパートナー達の設定を変えたため立ち位置が面白いし、交通事故や入れ替わりという事象は同じなのに意味が全然違っているのはユニーク(小説版のラストを支持するがこれはこれでありと言う意味)。しかし(映画の)蜘蛛のイメージはいらなかった。 -
法学部4年
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とにかく読みづらいのです、印刷のせいもあるのですが、文字間も行間も詰まってるうえに、改行なし、セリフも情景描写も構わずベタ打ち状態なので、シーンの切れ目も掴みづらく飛ばし読みも難しい状態です。
映画を見ているので大筋は分かっているのですが… -
改行がほとんどなく、固い印象の文体で、登場人物も少ないまま物語が進む。
飛ばし読み。結局どういう話なのかなーとは思いながら、最後までじっくり読む気持ちになれなかったし、ラストの方は一体何やってるの?でした。
映画化ということで手にしたけれど、私は映画観てからの方が楽しめたのかも
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半分まで読めればあとはサクサク。
こわかった。 -
自分が自分であることと、それを証明する言葉のあやにはどれほどの意味があるのだろう。ましてや、自分と「全く」同じ外見の人間と出会ってしまった時、人はどうすれば自分であることを証明できるのだろうか。言葉の難しさ、自分が自分であることの危うさを、サラマーゴ特有のアイロニーの中で描いた小説。退屈せずに最後の章まで読み切ることを強くお勧めする。
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独自の文体らしいけど、改行が少ない、というかほとんど無い状態。