そよ吹く南風にまどろむ

  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779126710

作品紹介・あらすじ

本邦初訳!

20世紀スペイン文学を代表する作家デリーベスの短・中篇集。

都会と田舎、異なる舞台に展開される四作品を収録。
「自然」、「身近な人々」、「死」、「子ども」
           ──デリーベス作品を象徴するテーマが
                 過不足なく融合した傑作集。

感想・レビュー・書評

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  • 上京してから積極的にスペイン映画を観たり、本を読んだり、スペインバルに行ってみたり、自分なりに接してきたつもりでいたが、なんというか、自分が見たいもの、イメージに合うもの、要するに取り入れたい物だけを都合良く当てはめてきていたようだ。この本を読んでみて、自分は何にもわかってなかったと感じた。最初はスペインっぽくないな、と思い、もっと発展途上のアフリカとか、ラテンアメリカっぽいと思ったが、いわゆる外の国から見て欲しくない、未開な土地柄の様子、飾らないありのままの雰囲気が出てしまっている作品のように感じた。

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著者プロフィール

Miguel Delibes Setién (1920-2010)
20世紀のスペインを代表する作家の一人。『糸杉の影は長い』(1947年:岩根圀和 訳、2010年、彩流社)でナダル賞を受賞し文壇登場。自然の中で伸び伸びと生きる子どもたちを描いた『エルカミーノ(道)』(1950年:喜多延鷹 訳、2000年、彩流社)で確固たる地位を得た。以後、家族・子ども・自然・死をテーマに、独自のスタイルで数多くの作品を発表し、セルバンテス賞を始め、多くの文学賞を獲得した。時期的にはフランコの厳しい検閲(1940-1975年)と重なるが、検閲を巧みにかわし抵抗した『ネズミ』(1962年:喜多延鷹 訳、2009年、彩流社)や『マリオとの五時間』(1966:岩根圀和 訳、2004年、彩流社)などの作品もある。その他の邦訳された作品に、『そよ吹く南風にまどろむ』(喜多延鷹 訳、2020年、彩流社)、『落ちた王子さま』(岩根圀和 訳、2011年、彩流社)、『翼を失った天使』(ミゲル・デリベス 著、近藤勝彦 訳、2007年、私家版)『異端者』(岩根圀和 訳、2002年、彩流社)、『灰地に赤の夫人像』(喜多延鷹 訳、1995年、彩流社)、『赤い紙』(岩根圀和 訳、1994年、彩流社)、『好色六十路の恋文』(喜多延鷹 訳、1989年、西和書林)がある。



「2023年 『無垢なる聖人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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