- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784780301540
感想・レビュー・書評
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九条があるからこそ日本だからこそ平和に向けた国際貢献ができる。平和に根差した国という美しい誤解を推し進めるべきだという活動家の主張。使えるカードとしての日本の強みを知るべきだ。それを捨てるような改憲は悪手だと思う
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憲法九条と外国からの「美しい誤解」。この二つを紛争解決のための重要な資源として守っていくのが本当の意味での「国際貢献」だと思う。
武装した自衛隊を送り込むよりも絶対に効果がある。 -
筆者は早稲田理工の都市工学出身のようだが、国際NGO組織の一員として東ティモールで県知事を務めたりした後に、日本に戻り笹川財団の主任研究員となる。その後シエラレオネ(アフリカ西海岸ギニアの南)やアフガニスタンで武装解除を成功させた。及び平和憲法を持つ日本の制約を逆手に取った国際貢献の方法を説く。 PKO大国は金のかわりに人命を出している、曲解すれば問題発言にもなろうが、現場をよく識る人間の発言だけに説得力がある。
ただ、けんけんがくがく、という造語が2度出てくるのはいただけない。 -
やっぱり憲法9条は美しい。
日本が独自の役割を演じれることを実感。
もっとみんなに考えてほしい。
9条を簡単に改正しても良いのか…
タリバンは悪者だったのか…?
そこだけが疑問に残ったので★4つ -
DDRは兵士が武器を捨て(武装解除)、兵士を社会復帰させることはとても有益な方法であると思っていた。しかし、その裏で戦争犯罪を赦すかたちになっているということにこの本を読んで初めて気付いた。武装解除させ職業訓練を受けさせて、社会で働くことを支援する…指揮官にもそれが適用されるというのにも驚きだが、戦争犯罪といわれる行為をどのように裁くことが良いのかがDDRが抱える課題ではないだろうか。
DDRとは文献の中だけの専門用語だと思っていた。しかし、実際DDRをされいた方がDDRの問題点を挙げられているので、DDRとはどのようなものかつかみやすい本なのではないだろうか。 -
『武装解除 紛争屋が見た世界』で世界各地の紛争と国連の平和維持・平和創出活動の体験を語った著者が、本作では日本がすべき活動を提言している。そういう分野に少しでも興味ある方は必読と言って良い一冊だ。
分量はそう多くない上に充実しているため、3時間くらいで一気に読めた。内容についてはあえてここで紹介しないが、感想は何といっても「現場で実行した人の言葉は重い」に尽きる。
著者の主張に空理空論はまったくない。それでいて、ちゃんと理想を語っているのだ。現実を直視することと理想を追求することは決して対立概念ではないし、突き詰めれば両者は同じ所に辿り着くことがわかる。
タイトルがどういう意味なのか気になった人は絶対に読んでほしい。 -
内容的には、「武装解除」では十分に語られなかった部分、日本の国際貢献はどうあるべきか?を現場の経験に基づき考察・提言している。
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日本の政治家はものすごく2世3世が多くて 生活実感みたいなものに すごく欠けていると思うもっと 現場で苦労してきた人の意見を聞いてほしいし 現場を知っている人が 政治に携わってほしい。この本に 日本という国を全面に出せず 自衛隊など派遣出来ないときに 代わりにNPO が派遣されていると書いてあったので NPOの人が 現地で さらわれたりしたときに 自己責任だというのが どんなに お門違いなことか わかったと思う。いろいろ言ったって 海外に出たら日本人一人一人が 日本の看板しょってるってことだよね