- Amazon.co.jp ・マンガ (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781600239
感想・レビュー・書評
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絶望とは死に至る病。精神保健学を学んでる時にキルケゴール出てきたので気になっていた本。マンガでわかりやすくて良かった。
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哲学をわかりやすく解説している。
ヘーゲル哲学の解説とキュルケゴールの生い立ちや恋を知ることができて実存主義が身近になった。
絶望と向かい合い新たに自分の信じられるものを見出す。普段の生活から自分を見つめ直す。 -
思った以上に暗いけど仕方がないよね。せーレーンと別れるところが辛い。
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ドラッカーの書では、キェルケゴールについての言及が多い。キェルケゴールの代表的な書、「死に至る病」を読むことにした。
セーレン・キェルケゴール(1813−1855)、デンマークの哲学者で、「実存主義」の創始者と言われる。自己の本質に向き合う生き方をしているかを問う。
「死に至る病」とは「絶望」のことである。キェルケゴールは、人間の生き方を二つのタイプ、絶望を三つのタイプに分けた。
生き方
1.感性的な生き方:非主体的・自分自身に無責任な生き方。自己の本質を知らない。
2.倫理的な生き方:主体的・自分自身の責任を受け入れる生き方。自己の本質を知っている。
絶望
1.自己の本質を知らない絶望・表層的な絶望(感性的な生き方に対応)
2.自己の本質を知っているのにも関わらず、本来的な自己になろうとしない絶望・自己逃避型の絶望
3.自己の本質を知っているのにも関わらず、日本来的な自己になろうとする絶望・被害妄想的な反抗型の絶望 -
まんがで読破を読破するシリーズ。
このシリーズでたまにある、原著を漫画化するのではなく、現代に置き換えたストーリーの中で、登場するキャラに原著を語らせるパターン。確かに、哲学書は難しいか。
「死に至る病」とは絶望という精神の死のこと。
絶望からの突破口は信仰による飛躍しかないってところで、宗教チックでちょっと引いたけど、親の敷いたレールで苦しんだ主人公とキェルケゴールのエピソードから、しっかり自分を持てってことが言いたいことなのかと理解。 -
教科書で実存主義の解説を読んでもイマイチわからなかった。
まんがで読破を読んだ感想としては、キェルケゴールは自分の人生に大きな困難を抱え、それに向き合うことから逃げなかったでっかい勇気を持った人間だったんだなということ(- -)
「誰かが私を私にするのではなく あらゆる選択肢の中で私は私自身の意志で私になるのだ」
という言葉が響いた。
誰しもが社会のなかで生きていくうえで“絶望”をかかえていて、
この絶望というのは、自分のなりたい自分になるために自分の意志で人生の選択をすることから逃げている状態のこと。
なりたい自分を探すことから、本当の自分と向き合うのが怖くて、誰かが決めた道や、せつな的な俗物に責任をなすりつけながら生きること。
キェルケゴールは、それを「死に至る病」と呼んだ。
てか日本の高度経済成長後なんてそういう人多いんじゃないか?画一的なキャリアステップが強要された世代とか。
結局、不安やあいまいさを受け止めながらも、見えない未来にたいして自分で責任をもって選択していける生き方こそが、人生の喜びということと受け取った。
つまり、起こり得るリスクを誰かのせいにするのではなく、自分でそのリスクをとるということ。
ジークムント・フロイトの言葉
「大人になるということは「あいまいさ」を受け入れる能力をもつということである」とリンクした(;;)