世界軍歌全集―歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代

著者 :
  • 社会評論社
4.00
  • (2)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 85
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784784509683

作品紹介・あらすじ

43ヵ国にわたる60政権、300曲の愛国歌・国民歌・戦時歌謡・闘争歌・革命歌・労働歌・郷土歌・宣伝歌。ミリタリー音楽大全。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 法学部4年 配架場所:3F南和図書 請求記号:767.6/Ts48 登録番号:2012107405

  • たしかにこの本を読みながらYouTubeで軍歌を流すと、確実に違う世界に行っているような気がする。トリップとかドライブとかそんなのじゃなくて、近代を土俗的に体験するような感じ。
    聞いたことのないドイツやイタリアの軍歌であっても、聞いたことがあるような感じがするというよりも、その「世界観」がきっちりと理解できるのだ。デジャブを強烈にした感じ。

    あとなんでか分からないけど、私はソ連の軍歌が好きだ。ドイツの軍歌はどれもあまり好きではない。
    中国、北朝鮮、日本、アメリカ、フランス、イタリアなどと色々聞いてみて、ソ連が一番しっくりくる。これは自分の中のなにと結びついているのかさっぱり分からない。

    最後にだけど、ものの特質上今回本を読みなたらYouTubeで検索した。これってものすごく新鮮な読書体験だった。
    ロシア語とか入力が大変だったので、バーコードでも印刷してくれればいいのにと思った。
    バーコードリーダーなんか持ってないからダメかと思ったけど、そんなことない。スマホがある。
    これは、音楽やアニメや、その他なんでもいいや。そういうのと結びつくのにすごくいいのではないかな。

  • 辻田真佐憲『世界軍歌全集 歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代』社会評論社、読了。フランス革命から現代まで。約400曲の原歌と対訳を収める「全集」。国民国家とは軍隊の歴史。歌が兵士と市民を鼓舞した歩み。圧倒的な情報量と解説に驚く。著者は20代。すごい。

  • 先日ジュンク堂で立ち読み。
    軍歌というが、建国歌となったものや、党歌となったものなども含め、さまざまなイデオロギッシュなものが収録されていた。
    歌詞や歌の中から、さまざまな民族主義的な動向や、政治的な問題などを考える題材になるか、と考えてみる。
    いつか一見し、その是非について考えてみたい。

  • 軍歌とか党歌はyoutubeにアップされてるが、歌詞の解説を本書で確認できる。金正日を讃える歌も収録されている。外国語の勉強にも最適(エ

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

辻田真佐憲(つじた・まさのり)
1984年大阪府生まれ。文筆家、近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科中退。
2011年より執筆活動を開始し、現在、政治・戦争と文化芸術の関わりを研究テーマとしている。著書に『日本の軍歌 国民的音楽の歴史』、『ふしぎな君が代』『大本営発表』『天皇のお言葉 明治・大正・昭和・平成』(以上、幻冬舎新書)、『空気の検閲~大日本帝国の表現規制~』(光文社新書)『愛国とレコード 幻の大名古屋軍歌とアサヒ蓄音器商会』(えにし書房)、『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q)などがある。歴史資料の復刻にも取り組んでおり、監修CDに『日本の軍歌アーカイブス』(ビクターエンタテインメント)、『出征兵士を送る歌 これが軍歌だ!』(キングレコード)、『日本の軍歌・軍国歌謡全集』(ぐらもくらぶ)、『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』 (文春新書) などがある。

「2021年 『新プロパガンダ論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻田真佐憲の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×