マガジンハウスを創った男岩堀喜之助

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784785201296

作品紹介・あらすじ

「ザッシヲイッショニヤラナイカ」戦後すぐ、焼け跡のビルの片隅で夢を語りはじめた男。彼は、なんの確信もないまま同志を募り、夢と希望をのせた『平凡』という雑誌に、すべてを捧げたのだった-。

感想・レビュー・書評

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  • マガジンハウスに入社したため、社の歴史を知ろうと読みました。

    戦後の混乱期における立志伝中の人の半生を描いた本、という感じであるが、感銘を受けたポイントも多かった。

    ・平凡出版は岩堀喜之助の強い意志の力でできた会社である。やはりゼロから何かを成す人間には、自分の意思を信じて貫きとおすことが必要条件。
    周りを巻き込む力も重要だが、それは十分条件のように思えた。

    ・出版社という業種は、大衆の心から離れたら潰れる。
    経営者・編集者は常に大衆の心をつかんでいく必要がある。
    →ニッチビジネスに陥ったら縮小してしまうため、あくまでも規模を追うことは必要不可欠である。

    今後の出版ビジネスを考えるうえで、大事な軸を認識させてもらえるストーリーでした。

  • マガジンハウスを受験していなかったら、出会うことも、読むこともなかったでしょう。そんな類の本でした。著者は岩堀の長女とのこと。昨日、マガジンハウスの面接に行き、本の内容と銀座周辺の景色、ビルの概観が重なり、ああ東京ってすごいなあって思った。

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著者プロフィール

昭和14年、平凡出版(現マガジンハウス)創立者岩堀喜之助の長女として東京に生まれ、疎開先の小田原で育つ。学習院大学文学部を結婚のため中退。日本ペンクラブ会員。日本文芸家協会会員。平成8年「モンテンルパの夜明け」で潮賞ノンフィクション部門賞受賞。「岡倉天心物語」(神奈川新聞社)「美空ひばりふたたび」「母の歌ふるさとの歌」「八重の生涯」「パラオの恋芸者久松の玉砕」「官兵衛の夢」「天心つれづれ」「松陰の妹」(以上北辰堂出版)ほか多数。

「2017年 『昭和の銀幕スター100列伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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