本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784787273536
作品紹介・あらすじ
1985年に設立された日本初の写真美術館=つくば写真美術館。この美術館がもった意義や写真というメディアの可能性を石原悦郎や飯沢耕太郎、伊藤俊治、金子隆一らの語りやインタビューから明らかにして、写真がアートになった〈1985〉のインパクトを照射する。
感想・レビュー・書評
-
後半の伊藤俊治がインタビューで、「1980年代の写真はおもしろかった。だけど90年代は、なにか空白の、だらんと弛緩した時代のようにみえていた」「なぜか「写真、あまりおもしろくないなあ」というような気がしたので」と語っている。
その前のところで、80年代の「写真時代」「写真装置」の動きがにぶり、「ロッキン・オン」のようなところで写真が活性化していったのが90年代であり、それはある種のひとたちにはよく見えない写真であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【選書者コメント】「日本で写真が美術品になったのは、一九八五年のことだ。」(14頁)。本書は日本初の写真美術館である「つくば写真美術館」が開館した1985年を、写真が美術化した転換期と位置づけ、当時を知る当事者たちから聞いた話をまとめたものです。現在、写真家の写真を美術品として扱うことに違和感を持つ人はい少ないと思いますが、しかししかし、その歴史は思ったより古くないのです(わずか20年たらず前のこと!)。日本の写真史を考えるうえでも、参考になります。ぜひ。
【請求記号】7400:238
全2件中 1 - 2件を表示