脱炭素時代を生き抜くための「エネルギー」入門 (素晴らしきサイエンス)

著者 :
  • 実務教育出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788908260

作品紹介・あらすじ

燃料電池やバイオマス、原子核エネルギーの最新情報までSDGsのためにも知っておきたい「エネルギー」についてすべてがわかる!

感想・レビュー・書評

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  • ・エネルギーとは何か
    ・産業革命からの化石燃料
    ・21世紀の化石燃料
    ・電池
    ・再生エネルギー
    ・再生可能エネルギー
    ・原子力発電
    ・将来のエネルギーの展望とSDGs

    〇脱炭素は脱化石燃料であること、二酸化炭素が地球の温暖化に関係していることを念頭に、エネルギーを見ていく。
    〇昔ながらのエネルギーもこれからのエネルギーも、その仕組みやメリット・デメリットがわかりやすく紹介しされている。もっと調べたい気持ちを喚起させる。
    〇文章自体は読みやすい。が、情報の並び方が前後していて、のみ込むまで時間のかかる場所も。
     ※P53「化石燃料は「炭素+酸素」」
      →パッと見、化石燃料が炭素C+酸素Oなのかと思った。章をよく読みこむと、化石燃料(炭化水素)は、酸素と反応(燃焼)して、エネルギーを生む…ということを表してるんだな~と分かった。
     ※P174「「バイオエネルギー」は最貧国の食物からつくる?」の章にプラスチックがあった。燃料として紹介しているのか、バイオプラスチックを紹介しているのか、いまだに判断がつかない。
    ☆ただし、当方に科学的知識が欠落してるために、理解出来ていないのかも。

  • 最初の「エネルギーとは何か?」という話が非常に面白い。

    本書の内容は石炭、石油、水力、火力、原子力など世の中の様々なエネルギーについてわかりやすく解説してありとても勉強になりました。

    エネルギー問題はまだまだ問題も多く残っているようですが、クリーンで再生可能なエネルギーの開発も案外近くまで来ているかもしれません。

  • エネルギー問題は人間を取り巻くさまざまな要素の中で一番複雑なものであろう。
    エネルギーについて語るのは誰にも簡単にできそうに見えるが複雑さを知らないで一面的に捉えての話が多い。
    本書ではその複雑さを難解さを避けて理解させてくれるとい点で優れている。
    -
    この本に書かれたそれぞれの項目を掘り下げた次の本を探してゆきたい。

  • 普段読まないタイプの本。
    知識のアップデートの大切さを感じる本でした。
    なんでも常にアップデートしていないと昔の人になっちゃいますね。

  • カーボンニュートラルの本を読む前に読んでおきたい一冊です。エネルギーとは何か。からやさしく解説しています。わかっているようで、わかっていないことをきちんと教えてくれているので、すっきりしました。
    すでに知識のある方には物足りないかもしれません。
    イラストがかわいい。とくに豆電球君。

  • 原子炉はウラン235Uの核分裂を利用している。
    濃縮度が高いと爆発が増殖する。=臨界量
    自然界では0.7%、原子炉は数%、原子爆弾は75%以上が必要。
    濃縮のためには、高性能なモーターと電力を必要とする。
    原子爆弾は、容器と235Uがあればできる。
    235Uがテロリストに渡らないように見張っている。
    水素爆弾は、水素の核融合を利用したもの。水素を原子爆弾の熱で核融合させる。
    高速増殖炉は、燃料を増殖するもの。プルトニウム239が増える。これをウランと合わせてMOXを作り原子炉の燃料とする計画がプルサーマル計画。
    高速増殖炉は、ナトリウムを冷却水に使う。
    ロシアでは2020年に商業運転が開始された。

  • あなたは「エネルギー」について、どこまで知っていますか?と聞かれて、知らないことがたくさんあることが分かった。




    石油がどうやってできたかにはいくつか説がある。一番有名なのは、有機起源説だ。有機物や土砂がたまって化学反応を起こすことによって発生する。




    しかし、細胞期限説があった。1993年 京都大学の研究グループが、静岡県にある相良油田から石油を分解する特殊な菌を発見。この菌は、石油や酸素のない環境に置かれると、二酸化炭素を使って細胞内に自分から原油を作り出す。驚きの技だな。




    天然ガスについても驚きの事実があった。それは日本、しかも関東地方に大量に天然ガスが眠っている。関東地方だけでも埋蔵量は7350億㎥以上というから驚きだ。




    しかし、採掘して利用するには問題があった。それは首都圏にあるので多くの地域で採掘制限している。かろうじて房総半島で採掘されているだけだった。




    意外と知っているようです知らないエネルギー、いい勉強になった。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/646547

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00558547

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著者プロフィール

齋藤 勝裕(さいとう かつひろ)
1945年5月3日生まれ。1974年、東北大学大学院理学研究科博士課程修了、現在は名古屋工業大学名誉教授。理学博士。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学。
主な著書として、「絶対わかる化学シリーズ」全18冊(講談社)、「わかる化学シリーズ」全16冊(東京化学同人)、「わかる× わかった! 化学シリーズ」全14冊(オーム社)、『マンガでわかる有機化学』『料理の科学』(以上、SB クリエイティブ)、『「量子化学」のことが一冊でまるごとわかる』『「発酵」のことが一冊でまるごとわかる』『「食品の科学」が一冊でまるごとわかる』『「毒と薬」のことが一冊でまるごとわかる』『身のまわりの「危険物の科学」が一冊でまるごとわかる』(以上、ベレ出版)など200冊以上。

「2023年 『「原子力」のことが一冊でまるごとわかる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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