子どもを本好きにする10の秘訣

  • 実務教育出版
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788911963

感想・レビュー・書評

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  • ぼくがラーメン食べてる時 長谷川義史
    きいろとピンク ウィリアムスタイグ
    たべられるしょくぶつ 森谷憲文
    トットちゃんとトットちゃんたち 黒柳徹子
    子どものための哲学対話 永井均
    読書がさらに楽しくなるブッククラブ 吉田新一郎
    昨日の夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは… 市川宣子
    晴れた日は図書館へ行こう 緑川聖司
    旅をする本 星野道夫

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    星の数の基準です。
    ☆5:SNSや口コミを通じて、積極的に人に勧めたい本。地腹を切ってでも人にプレゼントしたい本。ずっと本棚に残しておきたい本。

    ☆4:積極的に人に勧めるほどではないが、読んで良かった、ためになったという本。本棚に残すが最悪売っても良いという本。

    ☆3:そこそこ面白かったが、本棚に残すほどではない本。一応本棚に残しておいて、大掃除の時に売る本。

    ☆2: 一応最後まで読んだが、そこまで面白くなく得られることも少なかった本。すぐにブックオフに売る本。

    ☆1:読むに値しないと判断して途中で読むのをやめた本。この本に時間をかけるなら他のことをしたいと思える本。
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    はじめに、「子どもを本好きにする」秘訣について、この本では科学的な根拠にもとづいて説を展開していく本ではありませんので、その辺は期待しない方が良いです。
    一部、研究結果に基づいた記載もありますが、多くは筆者の学習塾などの教育現場をはじめとした経験からの言説になります。

    以下、いいなと思ったところを3つピックアップして行きます。

    ①読書はそれ自体が目的
    幼児期に本を使っていくら言葉を学習をさせたとしても、小学校生活が始まって9ヶ月ほど経つとそのような個人差はなくなってくると言う研究結果もある。
    読書を楽しむこと、それ自体が大切。

    ②読書感想文は必要なし(本の感想を求めない)
    子供たちに感想を求めても、面白かった位の返答しかなく安直な方向には止まってしまう。子供の中には、読書感想文があるために本嫌いになってしまったと言う子もいる
    欧米の学校でよく化されるブックレポートであれば読み手や目的がはっきりしていて教育的意義がある。

    筆者が進めるブックレポートのフォーマットは以下。
    ブクログのブックレビューからでも、使っても良いかもしれない。

    ●題名
    ●作者名
    ●その本のあらすじを簡単に説明してください
    ●その本をお勧めする理由、魅力はなんですか?簡単に説明してください
    ●その本の中で特に面白い場面を説明してください
    ●上記をもとに、3分間の発表になるように下書きメモを書いてみよう

    ③子ども向けのジャンル別おすすめ本の紹介
    読み聞かせするときや子どもに本を買ってあげる時、この中から選びたいと思います。
    これを目的に、この本を買っても良いかも。



    最後に、本のタイトルにもある「子どもを本好きにする10の秘訣」については、正直あまり期待を上回るものではなく、「まぁ、それはそうだよね」というくらいの印象しか持てませんでした。
    それぞれの内容も、ふわっとしていて「それがなぜ本当に良いのか」まで知りたかったです。

    「子どもを本好きにする10の秘訣」は以下の通りです。
    「→ 」 以降は、簡単なまとめです。

    1、日々子供とたっぷり会話しよう
    →親から子へ読み聞かせをしよう。
    子供は他者の声を通じて身の回りの世界を認識していく段階にいる。
    子供に読み聞かせをしていると、子ども自身が「大人が自分のために時間を割いて本読んでくれた」という満足感を得られる。

    2、毎日、テレビやラジオを消した静かな時間をある程度は作ろう
    →テレビばかり見させずに本を読もう

    3、静かな声音で読み聞かせをしよう
    →読み聞かせに過剰な演出は不要

    4、ご飯の本とおやつの本のバランスを大切にしよう
    →ベストセラーよりロングセラーの本を読もう

    5、ときには子供の選択も尊重しよう
    →子供に読む本の選択を無理強いしないようにしよう

    6、家族で図書館や本屋に行こう
    →普段の生活で本に触れ合う機会を増やそう

    7、現実と結び付けよう
    →本にあったできごとを普段の日常でも説明しよう

    8、絵や音楽などの伝統芸能など他の芸術にも触れさせよう
    →豊かな感受性を身につけよう

    9、感想を無理に聞き出さないようにしよう
    →本の要約をさせることは難しい。子供にとって親に予約を求められできなかったときの失敗体験が嫌なイメージとなり本を読むことを嫌がることがある。

    10、まずは大人自身が楽しもう
    →大人が本を読むことを楽しもう

  • ベストセラー以上にロングセラー
    「次につながる」本
    大人が楽しみ、子供に感想を無理に聞き出さない
    絵や音楽、現実の体験と結びつける

    本のブックリストがよかったです!

  • こどもに耳からの読書を体験させたいです。
    ブックリストも参考になります。

  • おやつ本とおかず本…良質な本を読んであげたい。良い本を選べる子に。
    本のリストは役に立ちそう

  • ちゃんとした本を手渡していきたい。子ども相手だからこそ。手渡す側は子どもの今とこれからを見ないと。種まき。下手なことをできない。学び続けないといけないな。

  • ハウツーとしては物足りない。小学生向けのブックリストとしてはとてもよいです。読みたい、おすすめしたい本とたくさん出会うことができました。

  • 年齢別におすすめの本がたくさん掲載されていて、良さそうな本を多く知ることができ良かったです。

    >豊かな物語経験をとおして得られるのは「この世界が生きるに値するところだ」という確信であると言えます。

    というお話、本と向き合う際にとてもよい指針になると感じました。

  • 真新しいことは、書いてないが、本のリストは参考にしたい

  • 勉強になりました。

    おすすめ本も年代別にかいてあるので、是非読ませてあげたい。

    読書は成績をあげるための手段ではない。
    単純にその楽しさを根底に据えてこそ、結果的に学びになる
    ベストセラーのおやつの本より、時代を越えてよみつがれてきた、歯応えあるロングセラーのご飯の本
    図書館で1冊借りて、その中でも繰り返しよみたい本を買ってあげる
    飽きない本は引き付けるちからがあり、読む度に新しいはっけんがあり、一生ものとなる
    積ん読もOK。赤毛のアン~引用すると、これから発見することが沢山あるって素敵だと思わない?
    読書感想不要、ブックノート参考に
    読書と実態件の往復
    次に繋がる読書
    ファンタジーは強くいきる視点を作る
    読み聞かせで、本を読んで切る人との結び付きが生まれ、読んでくれるという満足を得られる
    早期教育で本を知育教材として扱うより沢山読み聞かせ、おしゃべりを経験させる
    童話は残酷なものもあるが、子供はまだ動物性が高い、だから残酷とか感じられる理性がまだない。

    外遊び好きなこの本、異文化、生き方
    の本

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著者プロフィール

高濱正伸(たかはま まさのぶ):
花まる学習会代表。1959年、熊本生まれ。東京大学農学部・同大学院修了。
学生時代から予備校等で受験生を指導する中、学力の伸び悩み・人間関係での挫折と引きこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信。1993年、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立(現在は年中〜中学生)。2015年より、佐賀県武雄市で官民一体型学校を開始。著書多数。

「2022年 『マンガとクイズでまるごと覚える!47都道府県地理カード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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