- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784788911963
感想・レビュー・書評
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本を「教材」として扱わず、本そのものを楽しむという姿勢に好感が持てます。
確かに、本には「おかしの本」と「食事の本」があります。できるだけ「食事の本」を大切にしていきたい。でも、時には「おやつの本」も必要だと再認識しました。
オススメ本のリストも充実していて、いい本だと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み聞かせの選書に参考になりました。
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私自身(40代。二児の父)が最近ようやく実感し始めた読書の喜びやありがたさ。
その想いを我が娘たちにも伝えられたらなぁ...と思っていた矢先。
とある新聞広告で見つけた本書。
その日のうちに手に取っていました。
私自身、幼少時代の読書経験が少なく、そのおかげで、あまり思い出に残るような書物もなく。
読書の喜びをどんな風に娘たちに伝えていけばよいかなぁと、思いあぐねていました。
そんななか、本書はいくつかの大切な指針を与えてくれたように思います。
まず、読書は、何かを学ぶための手段たる「教具」ではなく、読書そのものが「目的」となるべきこと。
読書は、読書そのものを楽しむべきものであるということ。
そして、本書の「はじめに」の冒頭で紹介されている、親がこどもに言ってしまいがちな言葉の数々。
どうやらその言葉が子どもたちを読書嫌いにさせる原因になってしまうというその言葉。
私自身、かつて、よく娘たちにその言葉を使ってしまっていたなぁと反省です。
「読み聞かせ」(=「耳からの読書」)についても認識を新たにしました。
読み聞かせ(=読む者にとっては音読)により、日本語の美しい響きを感じたり、読みが深くなったりといったメリットもさることながら、本書で紹介されている「本を読んでいる人との心の結びつき」も大切だなぁと。
相手は問わない。老若男女問わず。
「読み聞かせ」は、読書を通じて、読む人と聞く人の心をつなげる・心がつながるものなのでしょう。
そんな読書そのものや、子どもたちを本好きにさせてくれるような基本スタンス・考え方を教えてくれる本書。
本書末尾に具体的かつ簡潔にまとまっている「子どもを本好きにする10の秘訣」。
そして、8分野291冊の推奨リスト。内容について、本文中やリスト中に簡単に触れられているものもあるほか、対象学年の目安が明示されているのも、活用しやすく工夫されています。
本書全体を通じて、「子どもを本好きにする」ための具体的かつ実用的な内容が充実しているように思います。
「10の秘訣」のひとつにも挙げられています。
きっと、何よりも、まずは大人自身が読書を楽しむことが大切なのでしょう。
私自身の読書への姿勢も変えてくれる一冊となりました。
これまで読んでこなかった世界の名作や子ども向けの素晴らしい作品の数々。
そんな書物にも触れながら、わが娘を含む様々な人たちと、読書の喜び・楽しみを共有できたらなぁと思います。