“It”と呼ばれた子 (青春編) (ヴィレッジブックス N ヘ 1-5)
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2004年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789722230
感想・レビュー・書評
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虐待を受けていた家庭から逃げだし里子として育ったデイヴ。そんな彼の中学、高校時代の話。第三作目。悲惨な状況から抜け出せたが、通っていた学校で待っていたのは、同級生による残酷ないじめだった。しかし、どこにいっても居場所のなかったデイヴに、2人の友人と暖かく見守ってくれる大人達に出会う。また救いのないような話かと思っていたが、彼を認めてくれるかけがえのない人達との出会いを通して、人間的に成長していく姿が描かれている。たった一人でもいいから、心を通い会えるそんな人と出会えることはとても大事だと思った。
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まさか!そんなはずない!!
呼んでまず思った事は、この本に記された事が事実であったという事を認めたくない。あってはならないという感情だった。
人は物ではないし、また、万人が己と全く同じな訳がない。それをわかっていて何故…!!
やまない涙を止めるのは一体何であっただろう…?
負けないで。屈折せずに今日まで希望を見出した著者:デイヴ・ぺルザー氏に頭を下げたくなった。 -
ドインスムア通りでの青春が描かれています。虐待を経て成長した人間でも、青春時代はあり、その場所は羽目を外すことができる場所であった。どんな人間も聖人君子ではなく、無茶をすることをしないと精神のバランスが取れないことを感じさせてくれました。
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違った意味でドキドキした。
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2作品目の、初めての親友が出来て幸せだった頃の話が、詳しく描かれている。なかなかわんぱくで、幼い印象を受けた。失っていた少年時代を取り戻したかのような日々だったようだ。
しかし、周りの人々にとっては、彼はさまざまな映り方をしていただろうと思う。
決して良い風にとらえてくれた人ばかりではないだろう。
それは、当然だと思う。
彼が何を背負ってきたのかを知らないのだから。
幸せな時代があってよかった、と、胸のあたたまるような思いで読んだ。 -
この本を読んで、教育、児童養護の仕事に携わりたいと思って今のわたしになった。
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少年期と完結編の中間を細かく描いた、デイヴの青春記。
シリーズ5作目。
人生で初めて仲のいい友だちが出来て、友情の暖かさを知る。
子どもから大人への思春期に、ドインスムア通りで過ごすデイヴ。
その地で生まれて初めて親友を持ち、失われた子ども時代を取り戻すかのように、
かけがえのない友情を育んでいきます。
周りの大人たちが励ましたり、叱ったりと、デイヴの人間性を作り上げる
手助けををしました。
デイヴがいい大人たちに囲まれてよかったです。 -
虐待から逃れ、中学・高校と学校生活を送る中で、いじめ、親友、初恋などを経験し成長していく青春編。
読んでいく中で、誰もが経験する学生らしい悩みにぶつかるとき、なぜか安心して読むことができる。しかしその裏には、常にまた虐待の連鎖に飲み込まれてしまうのではという不安が常に付きまとってしまう。 -
実母による虐待から逃れ、里子となって中学校に入学したデイヴを待っていたのは、心ないクラスメイトたちによる残酷な“いじめ”だった。それでも彼はくじけない。友だちが欲しい、語り合える仲間が欲しい―高校生になり、そんなデイヴにもようやく親友と呼べる友人ができる。冒険とスリル、周囲の大人たちとの関わり、そして淡い初恋…。生まれて初めて友情を知り、他人と触れ合い、愛する喜びと信じる強さを学んでゆくデイヴ。児童虐待の被害者にすぎなかったひとりの少年を、その後のデイヴ・ペルザーへと導いた、決定的な出会いと悩み多き日々を綴った、あざやかに胸にせまる青春期の告白。 (amazonより抜粋)
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ノンフィクションの被幼児虐待記。