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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791105007

作品紹介・あらすじ

パニック障害と広場恐怖について、治療者向けガイドと患者さんのためのマニュアルで構成。本書の最大の特徴は実践性にあり、治療者向けガイドは、精神科医及び臨床心理士の実践に直結、患者さん向けマニュアルは、患者さんが治療を受ける際の手引きとなるだけでなく、病気に対する理解に役立つ。不安障害を克服するための必携書。

感想・レビュー・書評

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  • よいマニュアル

  • 最初に不安障害全般についての話。その後パニック障害について治療者向けに症状・治療法などが続き、最後に患者向けの認知行動療法のやり方が具体的に書かれている。私は最初の不安障害全般の話を読んだ後、患者向けマニュアルを読んだ。

    認知行動療法の本自体は結構出てるんだけど…突き詰めるとこの本における「患者向けマニュアル」の部分をやさしく書いているものが多い。
    たしかに…考えるよりやってみろ、的なところが認知行動療法にはあるから、それでいいのかもしれないけど…なんかだまされてるような感じがするところがあった。

    この本だと、パニック障害などの各論に入る前に、不安障害全般の話をまずしてくれる。だから「なぜ認知行動療法をせねばならないのか?」という部分がすんなり入ってくる。

    そして、私みたいな古手の人間からすると、ここ20年で昔は「神経症」と言われてたジャンルが「不安障害」という名前に変わりすごくいろんなことが解明されてきたんだな、ということがわかる。
    20年前なら「神経症は鬱や統合失調の軽いやつ、ではない!」とは言ってくれるけど、だから何なのか?というと症状の列挙に終わり、治療法はというと「心を開いてトラウマを語れば…」的なざっくりした話で終わるものが多かった。

    不安障害という名前に変わった今は、「不安になりすぎる」という症状にと困り感の解消に焦点をあて、それをなんとかする方法を具体的にマニュアル化の上で説明、そのきっかけかもしれない何らかの原因については基本的に踏み込まない。
    なんとなく、いろんな断片的な情報からなんとなく変化は感じていたんだけど…ちゃんと体系的に理解できる時代になっているんだ、と(遅ればせながら)理解できてよかった。

    ただ…治療者でないと理解困難な部分が半分以上を占め、なかなか一般人が手を出しにくいもの事実。「本を全部読まないといけないと誰が言った!」的な割り切りさえあれば、値段相応の価値がある一冊だと思う。

  • 最近、縁があるみたいです。

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