- Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791763054
感想・レビュー・書評
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貴重な本というべきかな
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ブラックジャックにおけるカードカウンティングすることの優位性を説いた「ディーラーをやっつけろ」で有名なエド・ソープなどなど、投資・ギャンブルに関係する数学・物理学の発展を描いた良書。
個人的には、投資すべき金額を数学的に算出する「ケリーの公式」の存在を知ったことが大きな収穫だ。 -
「天才」にも「数学」にも興味がなくてもこの本は面白い。この本はいかにして情報理論が株式市場、カジノというジャイアントから金をせしめたかという事が書いてある。電信のイカサマから始まり若くして情報理論の父となったシャノンの「知らない事は無かった」という状況にまでなるメランコリー、突如それをくいやぶったソープの「21のための有利な戦略」二人はルーレットに夢中になりカジノへ向かう。
一方その頃株式市場では、数学、株、ギャンブルが3すくみのスパイラルを織りなすノンフィクション。とくべつ付録で裁定取引とRIKO法も収録(付録はウソ)。 -
読み物としても面白いですが、全体に貫かれている「ケリーの公式とは何か」の観点で知識を得るのに役立ちました。
興味深い「シャノンの魔物」は現実ありえない値動きの設定ですが、個人的には応用次第と考えています。
(シャノンが生きていた時代とは個人が利用できる投資環境は大きく異なるので)