マンガを読む。

著者 :
  • 青土社
3.67
  • (1)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791764013

作品紹介・あらすじ

21世紀のマンガ約二百冊を一気読み。気鋭のマンガ評論家による本格レビュー。常に変動し誰も見通すことができぬほど拡大した「マンガの海」に果敢にダイブする、究極のマンガ読みナビゲーション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • もっと早く読むべきだった本 この時期に読んでまだよかったと思う。大体2007年時に読んでおけば新鮮な感じだったと思う。伊藤剛さんの感想文程度のレビューでも十分なブックガイドにはなっていると思う。

  • 漫画評論家である伊藤剛氏が、さまざまな雑誌(SPA!、論座、ユリイカなど)で連載した漫画書評を1冊の本にまとめたもの。このお方、実は名大理学部卒ということで、私の先輩にあたる人なので、それだけでも親近感が湧くというものである。また、夏目房之介氏、藤本由香里氏、竹宮惠子氏といった錚々たる面々との対談を行った実績もあり、漫画ファンにとっての身近なお手本とも呼べる人物、だと思う。本書で紹介されている漫画は、少年漫画・少女漫画・同性愛モノ・成人向けから、少々アングラな方面まで幅広く、様々なジャンルを分け隔てなく読んでいることがよく分かる。本当の「漫画好き」とは、こういう人のことを言うのであろう。私もそれなりに読んでいる方だと思うけど(一応10000冊以上は読んでるし)、ストライクゾーンが狭いのが問題だね…。

  • マンガを読む。を、読む。

    と、書いてみてふと、狙ったわけではないけど、「~を読む」を読むということは、ある人の読み解き方を俯瞰して眺める、ある種マトリョーシカ構造になっているのかもしれないな、なんて思っていた。誰かの読み方をなぞってゆく自分。だからそれが自分のそれと違うほどに違和感を感じるのかもしれない、と。

    伊藤さんのそれはあたしにとってはつらくない形状で、おかげでサクサクと読め、次に読みたいリストをさらっと作ることができた。ふふふん。あー、満足満足。

    ‥と思ってふと眺めるとこの本、Amazonでは極めて低い評価なのだ。いわくいつもの毒がなくてありきたり、物足りないなどなど。そうかこの人のファンがこの人の色を求めて買ったのだな、と、理解した。

    ただ、これがコアなマンガ雑誌に、よりコアな人向けに書いているのであればそうなのかもしれないけれど、目的はそれじゃないんじゃないの?とも思う。部屋のデコレーションをして欲しい、と頼まれるのと、部屋の掃除をして欲しい、と頼まれるのでは、同じ部屋に対する作業でも、やることやアウトプットはまったく違う次元になるわけで。

    あたしはこの本を、21世紀のマンガ200冊を(あたしのかわりに)一気読みし、整理してくれるもんだと思って読んだので、まさに正鵠、だったですけどね。そこまでマンガリテラシーのない人からすると、平易な解説にクリアな評価はとても参考になった。縦のものを縦に、横のものを横に、淡々と並べて見せてくれる伊藤氏のスタンスはバイアスなしで、ありがたい。

    なんか久しぶりにマンガまた、読みたくなったなあ。長々と連なるリストみながら思う。

    あたしの明日は、どっちだ?

  • →ブックオフへ売却済

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1966年高知県生まれ、上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻博士前期課程修了、デンヴァー大学大学院国際関係学部博士課程修了(国際関係論、Ph.D.)。日本国際フォーラム研究員、明治大学専任講師を経て、現在、明治大学政治経済学部助教授。主著に『同盟の認識と現実』(有信堂、2002年)、Alliance in Anxiety (New York: Routledge, 2003)、「9・11後の米中台関係」日本国際問題研究所『国際問題』(2004年2月号)がある。

「2004年 『比較外交政策 イラク戦争への対応外交』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤剛の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×