- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791764716
作品紹介・あらすじ
数々の有名ピアニストたちに愛され続け、「神々の楽器」とも賞賛されるスタインウェイピアノ。その歴史に新たに加わろうとする一台のコンサートグランドの製造過程から舞台デビューまでを、職人たちのこだわり、スタインウェイ社の成り立ちなどのエピソードを交え、臨場感たっぷりに描く迫真のドキュメント。
感想・レビュー・書評
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2019.9.14 市立図書館
BSのプレミアムカフェで創業者に迫るドキュメンタリーをみて、あらためて興味を持った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
確か、空港かどこかで暇つぶしのために、中身も見ずに買ってみた本。しかし、読み始めると非常に面白くなかったので、すぐに読むのをやめてしまった。2700円もするので、今回引っ張りだしてきて、気力で通読。12章あるうちの11章以降、面白くなる。はっきり言って10章までは苦痛。最後まで読んでよかった。でも二度と読まない。
http://nagoemon.blog56.fc2.com/blog-entry-546.html -
一台のピアノができあがるまでを軸に、ピアノの名ブランド、スタインウェイの歴史をたどるノンフィクション。
たぶん面白い。続きが気になって目が勝手に文章を追っていく。
でも途中でやめた。
翻訳調のせいか文章がまわりくどい。
皮肉をきかせたつもりなのか、斜に構えすぎでうっとうしいのは翻訳のせいじゃない。
あと表現が主観的。サイズの説明でさえ「浴槽ほどの大きさ」「アパートほどの広さ」「大洞窟ほどの高さ」と参考にならない。
そんなのものによるじゃん。
今はあんまり気分良く読めないものを読みたい気分じゃないからやめた。
内容は気になるけど別の本で読みたい。 -
一台のピアノができあがっていく様を実況中継しているような本。
ある意味妙な臨場感はあるんだけど、やっぱり図や写真が見たくなる。まったく写真はないのだ。
最終的に、追跡していたピアノは貸し出し専門のピアノになり、さまざまなアーティストに弾かれることになる。
表現が、英語独特の言い回しで読みにくい。ダッシュで後付で解説するスタイル。
新聞の連載記事だったせいかも知れないが、初めの頃はむりやり引き延ばしている感覚でイライラする。後半になるとスピード感が増して面白くなってくる。
P.68 ウィリアム・スタインウェイの日記を元に書かれている歴史の章。彼の妻の浮気についても細かく記述。
P.124 響板に使うスプルースは、以前は東海岸のイースタン・ホワイト・スプルースだったが、現在は西海岸クイーンシャーロット諸島産のノースウェスタン・スプルース。1フィート当たり7ドルもするそうだ。
P.158 スタインウェイとチッカリングの戦い。審査員の買収合戦。
P.168 1880年頃作られた 51257番は、カポダストロバーの位置がG3から上についている。そのせいで、変な倍音が共振しやすい問題があった。
P.184 響板加工中に工場が停電。工員の誰かが昼食前にサンドイッチを電子レンジにかけたせいだとか。
P.186 響板の形を、フレームの形にぴったり合わせるように加工する。そうすることにより響板のクラウンが維持される。
P.208 第2次大戦中、スタインウェイは軍用のグライダーの生産を行っていた。
P.210 GIピアノという軍用ピアノ。セルロイドのキーがつけられていた。その材木の残りは棺桶になった。
P.236 アクションのフランジに フェルトではなくテフロンを使う改善をしたことがある。ノイズの原因となりクレームの嵐。ただ今でもフェルトにテフロンを含浸させている。
P.239 鍵盤はドイツのクルーゲ社製。1990年代にスタインウェイが買収した。
P.289 ピアノにノイズがするので原因を探ると、響板の上にネジ。何人もの検査を通り抜けていた。
P.326 ニューヨークのホールにはスタインウェイと契約しているものがあり、スタインウェイからタダでピアノを借りている。調律をスタインウェイが行う。