検索エンジンについて、どこに問題があるのか、将来どうなるのか、を考えるのに良い本。初学者がGoogleの問題点や、Facebookの可能性をかいま見るのに適しています。
以下、個人的なまとめ
◎検索システムの問題点
・学生のコピペ・・・思考形態・コミュニケーション様式が変化、質問経験を持たない
・「勝者総取り」を助長する。
・国の偏り・・・検索結果は米国サイトが多い
・思考の偏り・・・検索エンジンに適した考え方、そこそこの結果で満足する。
・グローバルなモノカルチャーの促進・・・どこの誰が使っても同じ結果
・プライバシー・・・自分の歴史を自分でコントロール出来ない。
◎今後の方向性
・ソーシャルサーチ:社会的関係を利用
・協調フィルタリング:従来のトップダウンによる分類に対して、ボトムアップの分類
・全てを見つける、全てを記録する・・・RFID、GPS、etc
・理想のインターフェース・・・より人間に近い
・知識の交換所としての検索エンジン
・オープンな検索システム、多様な検索システム