科学で勝負の先を読む -投資からテニスまで先を読むため・読まれないための実践ガイド-

  • 青土社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791768400

感想・レビュー・書評

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  • 先を予測するという行為は人に特有であると何かの本で読んだことがある。もし他人より上手く先を読むことができれば、強力な競争優位となるだろう。

    本書は、情報理論で有名なクロード・シャノンの作った先読み装置の話から始まる。表か裏か(0か1)を選んで当てるゲームだが、シャノンの機械の勝率は6割近く、人はたかだか16ビットの単純な機械よりも下手な意思決定をしてしまうということだ。

    この拙い意思決定の裏には、行動経済学でいわれる様々なバイアスが多分に影響しているが、本書が特に強調するのは、ランダムについての錯覚である。

    コインを10回投げて4回続けて表がでたら、どう思うだろう?コインのバランスを疑うとまでは言わないまでも、次は裏が出そうだと思うのではないか。当たり前だが確率はいつでも50パーセントである。

    このような錯覚から、人は運とかツキとか、自分の能力を過大評価したり、詐欺師に騙されたりする。

    本書は、じゃんけん、粉飾の検出、住宅価格、株式投資など様々な場面で、マシな戦略をとる実践的な方法を指南するという体裁を取っているが、実は人の無力さに気づかせるのが主旨ではないかと、そう読んだ。

  • いろいろな例を統計的に分析していて面白い。
    ただ、一つ一つの分析は深くはない。

  • 難しいので後でじっくり読んでみたい

  • 150214 中央図書館
    数字の並びなどで原理上はランダムとなる系列を、人為的に生成しようとするのは難しく、真の系列か人為的なものかは、簡単に弁別できてしまう。特に人間がランダムを装うことを試みると、同じパターンの連続を少なめに、つまり過度のスイッチングが混入してしまいがちである。人間は本能的に構造やパターンを読み取ろうとするので、裏をかこうと意識するあまりにスイッチングという構造を埋め込んでしまう癖がある。
    このことを利用して、ゲームにランダマイズを的確に導入して勝率を上げたり、問題作成者のパターンを読み取ったり、粉飾会計や横領犯罪の検査に応用できる。
    ベンフォードは1938年に、各数字から始まる数の割合を表す公式を発表した。それによると比率は、
    上一桁の数字が、12

  • じゃんけんや宝くじなどのギャンブルから株式などの投資などのあらゆることの「先」は読めるのか。

    非常に面白いテーマでした。

    個人的には「ベンフォードの法則」は衝撃的な法則でした。

    これを知っていると知らないでは世の中の見方が全然違うかも・・・と思いました。

    非常に面白かったです。

  • 面白いし役に立つ知識が得られる。

  • 結局、求めている科学的というところは見当たらなかった。
    筆者の意図とこちらの求めているところが違うということなのだろう。
    タイトルで間違えて選んでしまったということか

  • 人はランダムに行動することはできず、何らかの偏りやパターンを持つ。そこを読みとったり計算して、偶然の勝負に対しても勝つことができる。
    ジャンケンや宝くじやスポーツや株など、いろいろなケースが説明されている。

    例えば、ジャンケンでは、グーかパーかチョキをランダムに出し合うだけだから何回もやっていればいずれ勝つか負けるかは半々になると思われるが、人は同じ割合では出していないし、何の次に何をだすかのパターンが出てくる。そこを読みとって、勝つ確率をほんの少し上げることができる。

    宝くじで自分でいくつかの数字を決め、当たった人で賞金を分け合うロト方式の場合は、人が選ぶ数字に偏りがあるため、不人気の数を選ぶことで、当たった時の分け前をひとり占めできる。1000年くらい買い続けると、期待値が元手よりプラスになる。

    おもしろい項目もあるが、株での例などわかりにくく退屈な章もあった。ここまで多くの例ではなく半分くらいの分量でもよかった。

  • 人間の認識するランダムは、本当のランダムではなく、本当のランダムはランダムに見えない。これを利用して、人の裏をかくことで勝つ方法等が書かれた本。この話自体は他でも読んだことがあり、目新しさはなかったが、再確認にはなった。
    テニスが入っていたので期待したが、サーブの読みだけで、イマイチだった。
    スポーツくじ他の記載は、アメリカ特有の話しで参考にならない。
    株の運用も、理想は分かるが、われわれ庶民には実現が難しい。

  • 2015年4月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(3階)
    請求記号: 141.8//P86

    【選書理由・おすすめコメント】
    じゃんけんをはじめ、トランプ、テニスのサーブ、ペナルティキックましては人のパスワードまで科学的に先を読む方法を説明している
    (薬学科、4年)

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