女の子どうしって、ややこしい!

  • 草思社
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本棚登録 : 103
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794212177

感想・レビュー・書評

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  • 2003年刊。タイトルのごとく女性同士の関係性について、主に学齢期のそれを題材にして解説。目次の幾つかをあげると「女の子の隠れた攻撃性」「親友が敵になるとき」「みんなでいじめれば悪くない」「人気をめぐる策略」などで、それだけでも全く秀逸である。確かに「ややこしい」関係と言えるが、総じて、沈黙と孤立が関係性問題の根幹であること、できる限り寄り添う、共感することから始めるべしとある。ただ、父親の役割はあまり書かれておらず、無益的な存在なのか、有害な存在なのか、そもそも存在が不要なのか、よくわからない。

  • 読み始めるときっと誰もが自分に当てはまるなぁ、と思うと思います。


    過去を振り返ってそれも思い出だ、と思うかもしれない。

    まさに今の自分だ!と思うかも。

    自分は実は大勢を傷つけたいたのではと自分の心に問いかける人もいるかもしれない。


    でもこれは決してどこかの特別な学校の特別な女の子達の間で行われていることではなく、ごく普通の子供たちの間で行われていることなんです。

    怒りを覚えてはいけない。

    ではなく

    怒りを消化する方法を教えてあげてほしいと思いました。

    是非学校の教諭の方や年頃の女の子をもつ保護者の方にも読んでいただきたいです。

  • 攻撃性を表に出すことを禁じられた社会では、攻撃性は水面下にこもって抑圧され陰湿ないじめとして現れる、という主張の本です。たとえば女性のいじめというのは表面上は仲良しを装って、集団による無視や間違いを装ったいやがらせなどの表面ではわかりにくい形(裏攻撃と呼びます)をとるので外部からは何が起こっているのかわかりにくい、という主張は納得しました。まあ、どのような集団でもこのようなことは起きうる訳なので、常に注意をしていきたいものです。

  • うわあ…そうそうそうそう。
    あんま気付いてなかったけど、こういう世界だった。
    自分も加害者だったことを思い出してしまった。

    怒りを表現する方法を学ばせてもらえないからって、怒り自体を消せるわけじゃない。
    上手な怒りかたをいかに教えていくかって、「みんな仲良く」を強要されている(男の子も含めた)今の子とかかわる上できっちり考えていかなくちゃいけないことだ。
    女の子や教員にも読んでほしいけど、この本が一番必要なのは「女嫌いの元女の子」かもしれない。

  • 女子校、女性の多い仕事だと居づらい、という方必読。やっと理解できた。こころのモヤモヤを取り去ってくれそうな一冊。

  • 橘玲 女と男なぜわかりあえないのか より

  • <閲覧スタッフより>
    女の子は同盟を組み、あらゆる知恵や情報を使い、ばれないようにいじめが引き起こす。著者はそのいじめを「裏攻撃」と呼ぶ。女の子特有の非暴力的ないじめにスポットをあてた1冊。人間関係に悩む女の子はもちろん、いじめでつらい経験をした全ての人におすすめです。
    --------------------------------------
    所在記号:367.6||シレ
    資料番号:10152496
    --------------------------------------

  • [ 内容 ]
    突然口をきかなくなる、うわさを流す、悪口を書いたメモをまわす、じろじろ見て笑う…。
    女の子のいじめは間接的で巧妙なので、外からはわかりにくい。
    だが、いじめられた経験が心の傷になっている女性は少なくない。
    なぜ女の子はこんなことをするのか?
    本書の著者は、女の子独特のいじめを「裏攻撃」と名づけ、その実態を初めて明らかにする。
    そして、いじめにあったとき、辛い日々をどう乗り越えていけばいいのか、親身にアドバイスしている。
    いじめられた経験のある女性、いままさにいじめで苦しんでいる女の子やその親、学校関係者必読の全米ベストセラー。

    [ 目次 ]
    1章 女の子の隠れた攻撃性
    2章 親友が敵になるとき
    3章 みんなでいじめれば悪くない
    4章 カンペキなつもりの女の子
    5章 いじめる子は邪悪か
    6章 人気をめぐる策略
    7章 やられたらやり返せ!
    8章 困惑する親、誤解する教師
    9章 これから何をすればいいか

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 大人の女性が読んだら、思わず頷いてしまうのではなかろうか。

    本書は女性の大学院生による論文である。
    成長期のオンナノコたちの世界を研究している。

    女性なら誰もが一度は経験したような
    女の子あるある
    がいっぱい書かれている。

    女の子の世界では、必ずしも不美人やダサい子がいじめの対象になるわけではない。
    どちらかといえば人気者タイプがターゲットになりうる。
    そしてそのターゲットはある日突然変わる。

    そこには部外者の目には見えない、力関係が存在している。

    女児を持つ男性にも読んでもらいたい一冊。

  • ★★★★☆
    口を聞かない、うわさを流し、目配せしあい、意味ありげに笑う。
    現在、渦中にいる10代の少女から、30~40代のかつての被害者や加害者にインタビューした女の子の「いじめ」のレポート。
    筆者自身が「いじめ」の被害者であり加害者である。
    表から見えにくいだけで、女性は本来攻撃的である、と定義付けるところから。
    アメリカの事例なので、少々過激かなと思われるものもあるが、心理的なものは共通してそう・・。
    日本バージョンも取り組んで欲しい。
    最終章は、どのように対応すればよいのかという案が。
    (まっきー)

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