- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794212238
感想・レビュー・書評
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"理論物理学者の著者がまじめに、タイムマシンを作るにはどうすればできるかを科学的に考えてみた本。
How to build a time machine!"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あの時、ああしていれば・・・と思った事がない人はいないだろう。
少しだけ時間を戻したいと思う事はたびたび。
タイムマシンさえあれば、そんな悩みも解決なのだが、あいにく、そんな便利な機械はない。
だが、タイムマシンはSFの中だけの話ではない。
理論の上では時間旅行は否定されていない。
が、「否定されていない」のであって、「肯定されている」わけではない、というのがミソ。
しかも、あくまで「理論の上」
本書で提唱されている方法は、たった4つのステップからなる。
ただし、第1ステップからして「10兆度の高温状態を作る」というハードルの高さ。
太陽の表面が6000度
太陽を取り囲むコロナが200万度
ウルトラマンを倒した怪獣ゼットンが吐く火の玉は1兆度
ちなみに1兆度は、ビッグバンから0.00001秒後の宇宙の温度に等しい。
当然の事ながら、本書で提唱されているタイムマシンの作り方は現実的なものではない。
ただ、興味がかきたてられるのは事実。
普通に宇宙論を解説するのも面白いのだが、それとは違う面白さがある。
また、著者によると
「極端な状況に既存の理論を適用して、その欠陥や矛盾点を洗い出す」
という事にも役立つそうだ。
ところで、本書で紹介されたタイムマシンの作り方は、どこかで聞いた事があると思ったが、スティーヴン・バクスターの「時間的無限大」で同じ方法が使われていたのを思い出した。
おそらく、これ以外でも時間旅行が絡むSFで使われていることだろう。
さて、タイムマシンが実際に完成したとしたら?
過去に戻って、自分のしでかした失敗を防ぎたい、と思うが、よく考えてみると、その後の「良い事」までもなくなってしまうかもしれない。
やはり、過去は変えられない方がいいと思う。 -
第2章の過去への行き方が良くわからなかったけれど、あとはなかなか面白かった。でも過去や未来を変えようとしても結局、人間なんて習慣で生きているわけだし、いずれまたいつもどおりの生活パターンをして、結果は似たり寄ったりになるような気がします。とはいえこれ自体はなかなか楽しい本でした。
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うん、だいたい理解した。
つくってみるか。 -
タイムトラベルも夢ではない、と思わせてくれる本です。
もっとも、飛行機で世界を一周したり、地上からかなり高い位置に立っていたりするだけで一応はタイムトラベルが実現しているようですが。
いつかは過去に戻ることもできる世の中になるのでしょうか。 -
まだ相対性理論を知らなかったときに読んだもの。すごい!アインシュタインすごい!分かりやすく書いてあっていいです。タイムマシンなんて不可能かと思ってたけど、できるんですね。すごい!
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物理学の話もあるけど、それほど難しい話ではなく、まじめにタイムマシンをつくろうって本です。タイムマシンが可能なら、なぜ未来の人が現在に来ていないのか?過去に未来の人と会った人がいないのは、タイムマシンが不可能なのか??
そんな話が妙に納得したりします。宇宙と時間と、なるほど、密接に関係しているのだと感心して、とても面白い本になっています。
2003.8.10
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題名に惹かれて購入。SFではなくあくまでも、本物のの科学啓蒙書。確かに「エキゾチック」な物体さえあれば、タイムマシンが作れることはわかった。が、それでいけるのはタイムマシンが発見されて以降の未来のみ。えらい大掛かりになりそうだし....でも面白い本だった。