文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794214645

感想・レビュー・書評

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  • 2005年12月28日第1刷発行。定価(本体2000円+税)。

  • 内容はとても興味深く、目から鱗のことも多く面白いはずなのですが、何故か私には読みずらい本でした。よく寝られたし…。

  • 取り上げられている文化文明のエピソードが実に面白く、また時に寒気を感じるようなおぞましいものもあったりしつつ、たちまち読み終えてしまった。

  • 2005年刊。◆環境・交易・気候変動・戦争など種々の要因から文明が崩壊し、あるいは存続する様を、世界史的に論じようとする大作。上下巻のうちの上巻。◆人間がコントロールできるのは人為的な環境・交易・戦争だが、他者を必要としないのは人為的な環境改変のみである。本書を読めば、環境改変を防ぐべく、森林保全・土壌保全の必要性の大なることが痛感される。この点、森林保全・田園保全を軽視しているように見える日本も他人事ではない。降水量が多いことに安住していると、気がついた時には取り返しがつかなくなっているかもしれない。
    上巻ののテーマは、次のとおり。①アメリカのモンタナ、②イースター島(ちなみにモアイ像は1600年頃まで作られていた)、③東ポリネシアのピトケアン諸島(ヘンダーソン島を含む)、④アメリカのアナサジ族、⑤マヤ文明、⑥ヴァイキング植民地(イギリス北部・アイスランド・北米大陸ヴィンランド)、⑦ノルウェー領グリーンランド。

  • 過去に存在した各種文明が崩壊した要因を
    環境にみて検証を行う一冊。
    非常に読みやすく、かつ示唆に富んでおり好奇心を強く煽る。
    特にノルウェー領グリーンランドに関する内容には
    疎かったこともあり、非常に興味深く読めた。
    また、著者が極力その視点を該当する文明に属していた
    個々人にあてている点にも共感できる。
    下巻の内容も楽しみ。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00209866

  • 様々な理由で滅んだ文明。馴染みのない国から日本の成功例まで。彼らはなぜそんな愚かな選択をしたのか? いや人間は判断をよく誤る。

  • 〇ひ書店店主おすすめの一冊
    http://bookbookokitama.wordpress.com/event/hitohako/

  • 『銃・病原菌・鉄』も面白かったですが、これも読み応えのある本。過去の歴史において、崩壊した文明と崩壊を免れた文明をそれぞれ取り上げ、その理由を検証しています。

    著者らしく、崩壊の大きな要因の一つとして環境破壊や気候変動、環境変化に対する社会の対応の成否などを挙げているほか、近隣の敵対集団の有無、友好的な集団との取引の変化などもポイントとして述べられています。崩壊の時期も場所も異なるイースター島や太平洋の島々、南米のマヤ文明、グリーンランドやアイスランドなどがこれらの要件のほとんどを満たしているという論の進め方はさすがだな、というところです。

    この上巻では、崩壊した文明の詳細な検証までで話が終わっています。下巻では崩壊しなかった文明と、現代において崩壊の危機にある文明について検証するようです。下巻の最後に著者がどのような論を提示してくるのかが楽しみなところです。

  • 入植から食糧調達のために環境破壊が進み、人口増加を支えられずに、やがて共同体は崩壊していく。これが文明崩壊の共通項だ。

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著者プロフィール

1937年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校。専門は進化生物学、生理学、生物地理学。1961年にケンブリッジ大学でPh.D.取得。著書に『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』でピュリッツァー賞。『文明崩壊:滅亡と存続の命運をわけるもの』(以上、草思社)など著書多数。

「2018年 『歴史は実験できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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