文庫 少年の日の思い出 (草思社文庫 ヘ 1-5)

  • 草思社
3.98
  • (15)
  • (16)
  • (11)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 469
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794221834

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 青春時代を描いた短編集。『少年の日の思い出』『ラテン語学校生』『大旋風』『美しきかな青春』の4編が収録。『ラテン語学校生』と『美しきかな青春』は、新潮文庫『青春は美わし』にて高橋健二訳でも掲載されている。相変わらずどの作品においても、ヘッセの自然の観察力と表現力に感嘆させられる。

  • 読む度に考察が変わる物語

  • ヘルマンヘッセの作品は、人間の微妙なあるある感情を上手に表現していると思った。
    特に美しきかな青春は、女友達からどう恋人へと移り変ろうかという現代でもある感情で、故郷に帰り過去を懐かしみながらも、頭の中は思い人のことで頭がいっぱいになってしまうなど、思わず共感してしまう内容だった。

  • 情景、そして思い出の中の少年時代の描写が綺麗。
    蝶や植物が沢山出てきたため、少し想像しづらくはあった。
    もう少し自分がドイツのことを知り、鮮明に想像することができれば、もっと楽しめる作品だろうと思う。
    今を大切にしたくなる作品だった。

  • 以前ツイッターで『少年の日の思い出』が話題になっているのを見て、「そういえばちゃんと読んだことがなかったかもしれないな」と思い、短編集を手に取りました。
    国語の教科書にも載っているお話ですが、後味の悪さがとても好きでした。
    こちらの本には少年・青年時代の物語が収録されており、初々しい苦さと懐かしさを感じるお話ばかりです。
    我々とは違う文化を知ったり、ドイツの風景を想像しながら読んだりするのはとても新鮮でした。

著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ヘルマン・ヘッセの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
谷崎潤一郎
フランツ・カフカ
ヘミングウェイ
ミヒャエル・エン...
安部公房
ヘルマン ヘッセ
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×