- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794221834
感想・レビュー・書評
-
青春時代を描いた短編集。『少年の日の思い出』『ラテン語学校生』『大旋風』『美しきかな青春』の4編が収録。『ラテン語学校生』と『美しきかな青春』は、新潮文庫『青春は美わし』にて高橋健二訳でも掲載されている。相変わらずどの作品においても、ヘッセの自然の観察力と表現力に感嘆させられる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読む度に考察が変わる物語
-
ヘルマンヘッセの作品は、人間の微妙なあるある感情を上手に表現していると思った。
特に美しきかな青春は、女友達からどう恋人へと移り変ろうかという現代でもある感情で、故郷に帰り過去を懐かしみながらも、頭の中は思い人のことで頭がいっぱいになってしまうなど、思わず共感してしまう内容だった。 -
情景、そして思い出の中の少年時代の描写が綺麗。
蝶や植物が沢山出てきたため、少し想像しづらくはあった。
もう少し自分がドイツのことを知り、鮮明に想像することができれば、もっと楽しめる作品だろうと思う。
今を大切にしたくなる作品だった。 -
以前ツイッターで『少年の日の思い出』が話題になっているのを見て、「そういえばちゃんと読んだことがなかったかもしれないな」と思い、短編集を手に取りました。
国語の教科書にも載っているお話ですが、後味の悪さがとても好きでした。
こちらの本には少年・青年時代の物語が収録されており、初々しい苦さと懐かしさを感じるお話ばかりです。
我々とは違う文化を知ったり、ドイツの風景を想像しながら読んだりするのはとても新鮮でした。