文庫 犬たちの江戸時代 (草思社文庫 に 4-2)

著者 :
  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794224088

作品紹介・あらすじ

花のお江戸は犬ばかり。
家康時代から幕末まで、犬たちの波瀾の歴史を描く傑作読み物。

「江戸に多いもの、伊勢屋稲荷に犬の糞」と落語でネタにされるほど、江戸には犬が多かった。
犬はいつから増えたのか?
なぜ犬の糞は放置されたのか……。

さまざまな史料に散らばる犬関連の記述を丹念に拾い集め、江戸時代の犬の生態を精査。
時の将軍の意向に翻弄されながらも懸命に生きた犬たちの姿を描く傑作歴史読み物。
『伊勢屋稲荷に犬の糞』改題。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    第1章  花のお江戸は犬ばかり
    第2章  犬食い~江戸初期の犬事情
    第3章  御鷹餌犬と鷹狩~江戸初期の犬事情(2)
    第4章  「犬」~虐げられた言葉
    第5章  綱吉登場、増え続ける江戸の犬
    第6章  「犬は遠くに捨てなさい」
    第7章  犬たちの文明開化

    <内容>
    典型的な調べ学習のたまもの。「伊勢屋稲荷に犬の糞」のことわざに対し、しっかりと傍証を見つけ、江戸初期には江戸に犬がいないから、もっと新しいものだ、江戸中期以降(5代綱吉の生類憐みの令以降)に、犬の愛玩度が上がって、こんなことになったという。まあ、何とかなっている感じ。 



      

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著者プロフィール

仁科 邦男(にしな・くにお)
1948年東京生まれ。70年、早稲田大学政治経済学部卒業後、毎日新聞社入社。下関支局、西部本社報道部、『サンデー毎日』編集部、社会部などを経て2001年、出版担当出版局長。05年から11年まで毎日映画社社長を務める。名もない犬たちが日本人の生活とどのように関わり、その生態がどのように変化してきたか、文献史料をもとに研究を続ける。ヤマザキ動物看護大学で「動物とジャーナリズム」を教える(非常勤講師)。著書に『九州動物紀行』(葦書房)、『犬の伊勢参り』(平凡社新書)、『犬たちの明治維新 ポチの誕生』『犬たちの江戸時代』『西郷隆盛はなぜ犬を連れているのか』(いずれも草思社)がある。

「2022年 『文庫 「生類憐みの令」の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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