日本の気配

著者 :
  • 晶文社
3.42
  • (9)
  • (28)
  • (31)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 409
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794969941

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「空気」に支配され「空気」を読むことから「気配」を気にするようになった現在。政治、社会、流行それぞれに漂う「気配」とは? その違和感や不誠実さを執拗に突き詰めて「気配」に流されないよう考え気づかされる。メディアがするべきことをしっかりと論じている。‬

  • 304A/Ta59n//K

  • 読んでいるとだんだん辛くなってくる箇所(日本の政治家について)もありましたが、後書きの「今、いちいちこんなことを言わなくてはいけないのだ」という一文に納得しました。

  • 鋭い

    この作家さんの作品、
    他のものも読んでみたい。

  • 304

  • 「コミュニケーションを、正解の積み重ねによって「能力」で語ろうとする動きは強まる一方。でもコミュニケーションって、常に失敗しているのであって、そして、そこから飛躍していくのであって、失敗や飛躍を放置しておくほうが、対する個々の振る舞いに対して寛容でいられると思う」(p.288)

    「あれからそれなりの月日が流れ、「甘利明」「ゲスの極み乙女。」「マイナンバー」とのキーワードを並べて、それぞれの苦難を頭に浮かべ、その共通項を探すとしたら、唯一の解は「情報は漏洩する」だろう」(p.226)

  • 空気を読むということの怖さや周りに合わせる風潮を風刺している1冊。この本を読んで思ったのが、自分の考え方が世間の空気に左右されている感が強いこと。自分で考えたつもりでもどこかで誰かが発したコメントが軸になっていたり。何かを判断するときは自分の軸をしっかり考えていこうと思う。

  • 東2法経図・6F開架 304A/Ta59n//K

  • 「空気」のさらに前にある「気配」の先取りとそこに身を委ねることが自縛と自爆へつながっていることを指摘した本。
    砂鉄さん、同調や忖度を求める気配の元にいちいち怒ってる。ムカつきの度合いが今作はちがう。一人称で持続的にいちいち怒る大事さがすごく伝わる。

  • とりあえず考えてみること安易に決めつけないこと
    誰かに自分の主語を渡さないこと
    違和感と自分の感情を大切にして見過ごさないこと
    とりあえず言葉にすること

全33件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。近年ではラジオパーソナリティーも務める。
『紋切型社会――言葉で固まる現代社会を解きほぐす』(朝日出版社)で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞などを受賞。他の著書に『日本の気配』(晶文社、のちにちくま文庫)、『マチズモを削り取れ』(集英社)などがある。

「2022年 『べつに怒ってない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武田砂鉄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×