沈むさかな (宝島社文庫)

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796641500

感想・レビュー・書評

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  • 珍しい二人称視点の文章。読み進んでいくうちに「きみ」の気持ちに寄り添っていた。

  • また、スクーバがしたくなった、が一番の感想。
    プールで初めてレギュレーターをくわえた時のゴム臭さ、水面が遥か上方で波を見あげるといった非日常の光景、海の中でのもまれ海の怖さを知った感覚が蘇えった。
    スクーバでの描写は経験あるものならば『わかる、わかる』といった感じで入り込める。
    しかし、冒頭から物語の語り手が第三者で最後までその視点の主は現れない。もしかしたら“◯”なのかな、と思ったが定ではない。
    主人公が感じていることの描写は細かで、思春期独特の青く硬い果実の様な心情は懐かしく感じた。
    ミステリーとしては、伏線回収が充分でなく、壮大な陰謀や犯罪行為は主人公と、その協力者の推理でしかなく、結局悪は裁かれないし、くじかれない。
    私自身、医療職であり、かつダイビングもダイブマスター前まで行った経験があるため、ダイビングの熟練者がこんなことするか?とか、医療行為も“?”が10個くらいでてしまうこともあった。
    また物語の最初からミスリードも多くあり
    『あれはひっかけだったのね…』と思わされそこはちょっと幻滅した。
    辛口になってしまったが、ミステリーとてでなく青春小説・海洋小説としてとても楽しめた。

  • だるい、退屈、無駄に長くて、伏線回収もつまらない。面白み出るのが遅過ぎ。

  • 過去の既読本

  • 1610 第一回このミス大賞の優秀賞。ダイビングサスペンスミステリーって感じ。雰囲気はあるがいまいちのめり込めず。人物に感情移入できず、まぁある意味ラストで納得?

  • 途中から話が大きくなりすぎて収集つかなくなった感が半端ない感じ。

  • 舞台は藤沢の鵠沼が出てきて夏に読むのはピッタリかな。ただ、終わりはしっくりこない。
    前半はスキューバの話ばかり。後半からようやく物語が展開していく。

  • 素晴らしいです。

  • このミス 受賞作と言うことで読んでみました。

    いろいろな伏線が、はりめぐらされていることは、作者の丁寧な描写からなんとなくわかっていたけど、そのためか、物語のスピード感が、ちょっとゆっくりで途中までは読むのが辛かった。

    疑問に残ったのは2点

    ・殺人そのもの 
    ・水泳教室に通っていた『きみ』が、いくら初心者としてもダイビングの練習中での慌てブリ(途中、伏線もあるが・・) 
     あれ読んでいたら ダイビングのライセンス取得がとんでもなく難しいように感じてしまう。あんな慌てなくても取れると思うけど・・

  • 第一回の『このミス』優秀賞作品です~。

    私が思うには『四日間の奇蹟』や『逃亡作法』よりもいい出来だと思うし、ちゃんとミステリーしてるのでなんでこれが金賞じゃなかったのかなぁ~?って思ってしまう。

    ストーリーは
    父の急死の真相を探るため、主人公は海辺のクラブに潜り込む。ダイバーの変死、製薬会社の暗躍、中絶斡旋の噂、ヒト再生研究など次々に沸き起こる疑惑。そしてさらに大きな組織が動き出す。湘南を舞台にダイビングの魅力と謎解きが奇跡的に融合したサスペンスミステリー
    です。

    前半、ちょっとスキューバダイビングについて説明が多すぎるかなぁ~?って思ったけど、それをよく読まないと、後半のトリックや話についていけないからね。
    スキューバのミステリーって初めて?こういう話も作ることができるんだ~。っていやーに感心したわ。

    それに、本文中、主人公のことを『きみ』って読んでるのに、なんでなんだろう???
    って思ってたけど、まさか女だったとは。。。
    まさに文でもトリックにハマってしまったわ。

    こんなに長編ミステリーなのに、実は作者はCMディレクターなんだって。
    すごいねー。

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