- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796658379
感想・レビュー・書評
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20240324
あっさりとあっけなく面白かった
解説にも書いてあったけれど、この方の書く本物の悪党が読んでみたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中までは面白かったが結末がやや物足りなかった。
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ドラマ「相棒」の脚本も手がけるハセベバクシンオー。今回は非常にハードボイルドな内容になっている。新宿のビル火災を発展とし、狭い範囲での人間関係。信頼・裏切・友情・忠誠・尊厳・冷酷・残忍・敬愛・尊敬・挽回・失望・挫折・虚無。様々な感情がうごめき、勝者のないダブルアップの連鎖が続く。
最後には必ず胴元が勝つ悲哀をスピード感たっぷりに描くこの小説は、こんな世界があることと、こんな世界はおかしいことをリアリティをもって社会を抉り取る。シャブもギャンブルも、合法ドラックも手を出さないのが一番で、賭ける舞台に最後に立っているのは自分の命しかなくなったものだけ。 -
B級のクライムノベル。もう少し予想を裏切る展開してほしい
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物語の中心にある「歌舞伎町で起こった火事」。
その真相は最後まで結局明らかにはならないけれど、登場人物たちは
各々が信じる「真相」を元に突き進む。確かなのは、生きてるか、否か。
MVP:近藤 -
多数の死者を出したビル火災以来、歌舞伎町は史上空前の冬の時代から抜け出せずにいた。この街で非合法のゲーム喫茶を経営する元シャブ中毒・元銀行員の早瀬。彼は、幼なじみの警官が持ち込んだ1キロのシャブによって、ビル火災の謎と疑惑を知ることになる。歌舞伎町浄化作戦の裏側で進行していた陰謀と、やがて早瀬が辿り着く絶望的な真実とは。第2回『このミス』大賞優秀賞受賞作家が描く非合法ギャンブル戦争。
悪いことやってても結局最後は心というか行き着くところは一緒かな?
といった感覚です。
ただ、こういう世界は足を踏み入れたことがないので、そうなのかなぁ?
と勝手に想像だけが膨らんでしまいます。。。。。 -
3冊目
一気に読了
巻末の馳星周の解説がすき -
会話に力を入れていて、会話から性格だとか感情だとかが読み取れるので、非常にテンポがいい。
話は割と単純で、ストーリーよりむしろ賭博、薬を含んだ裏社会の雰囲気が醍醐味。 -
今回はポーカー賭博屋さんな裏世界の話。賭博や薬など、誰でも簡単に堕ちそうで、一度堕ちるとどのくらい戻れないかを懇切丁寧に語ってもらえます。ミステリーかどうかは微妙ですが、一旦歯車が狂うと止まらない勢いはある。そして急激に落ちる。前の本もですが、色々専門用語多いので興味ない人にはセリフ回しの軽快さが全く通じないかも。