チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796661614

感想・レビュー・書評

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  • 人気作家として四作品目「イノセントゲリラの祝祭」が出版され、「チームバチスタの栄光」映画化の時期にぼくはこの本をコンビニで購入した。

    当時(というか今もそうだが)人がおもしろいと騒ぐものを避けていたので、海堂シリーズがなんぼのもんと思っていたが、何気に本作を手にとって立ち読みし、ものの数分で購入を決めた。

    そのくらいおもしろかった。正確に言うと、立ち読み程度で映像が頭に浮かぶ海堂さんの文章力に惹かれた。

    それからは毎晩寝る前に「あと1ページあと1ページ」と睡眠時間を削って読破したのを覚えている。

    実は2010年7月時点で海堂シリーズで読んだのはこの「栄光」と現在読書中の「ブラックペアン」のみ。 これから少しずつ他の海堂ものを読んでいこうと思う。

  • このミステリーがすごい大賞(第4回)

  • 医療の現場での人間関係が分かった。手術場面では医療用語が飛び交っており、分からない言葉も多かったが、リアルな切迫感が伝わってきた。
    バチスタ手術の連続死が誰かに故意に行われたものでないことを願いつつ下巻を読みたいと思う。

  • 2007

  • [バチスタシリーズ第一弾]
    天才桐生を中心としたバチスタ手術専門チーム。連続して原因不明の術中死が起き、調査していく話。

    死の調査にあたる上巻はキャラクターと田口先生と関係性やかけ合いがメイン。

    はじめて著者の作品を読んだけれどその場にいるような空気や情感、田口先生を通して見るキャラクターの分析、表現の方法に著者の明晰さを垣間見る。特に田口先生の分析能力はドラマや映画よりも秀でているようにみえた。

  • 感想は下巻で。

  • ミステリ、かな?医療事故を調べることになった、割と目立たない精神内科の活躍、と言いたいところだが、上巻では調査の途中で特に活躍はしない。

    千葉大の医師時代の話だけかと思ったら、現行も放医研の研究者をされているようで、途中で生々しい医療行政や研究行政、病院の組織の矛盾に関する不満や、医局の人間関係のうまくいかない話が織り込まれる。

    上巻のなかばあたりから非常に筆が走っていて、会話の間に挟まれる心理描写など、読んでいて非常に心地よい。

    それはそうと、「はちみつ・きんかん・のどーあめ」や「ひとりでできるもん」という、全くムダで脱力する言葉が、地味に効いている。文章のムダを省けば良い文ではないのである。

    とはいえ、薄い本なんだから、1冊にしてくれんかなあとも思うんだよね。上下2冊になった時点で、読むのがめんどくさいと思ったりするもんなんですよ。

  • 映画化でさらに売れているらしいこの作品。
    今の仕事と絡むこともあって、売れ筋だけど反応してしまった。
    グチ外来の患者さん、留蔵さんのエピソードなんて、ほんと今のわたしの仕事にぴったりのお話。
    しかし、田口は映画でもぜひ男にして欲しかったなぁ。
    それだと画にならないから仕方ないけど。
    最初のうち、手術の失敗の話がなんで「このミス」???って思ったけど、鳴海の一言で一気にミステリィ色が強くなって、納得。
    面白くなるかも。

  • 上巻は術死の謎について探るのと登場人物への事情聴取的な感じ。
    謎は全然明らかにされないし分からない。
    下巻を読むのが楽しみである。
    文章は読みやすいが稚拙な印象はある。

  • 電子カルテ導入か?っていう ブラウン管時代の話なんですね。テレビドラマよりも田口先生がかなり優秀 白鳥さんは小太りなんだね でも イメージはあのキャストで動いていたな〜

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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