一分間だけ (宝島社文庫) (宝島社文庫 C は 2-2)

著者 : 原田マハ

• 宝島社 (2009年6月5日発売)

感想・レビュー・書評

[ちゃむさんの感想 · 2022年12月13日]

ほぼジャケ買い。すごく可愛い。
内容は想像してたのと少し違うかった。
主人公が勝手で苦手。
大事なぬいぐるみって言ってる割に、ぬいぐるみ大好きなリラが届く距離のテレビ台の横に自ら置いといて、ほんでイタズラしちゃったリラを怒鳴りつけて挙げ句の果てに当時同棲してた彼からのお誕生日プレゼントの分厚い本をぶつけて額に出血するほどのケガを負わせた、、ひどいよー。
病気になってからはリラ第一に考えて仕事もセーブして生活してたのに、危篤になってもうあかんかもって連絡が入ったのに会議に残る選択をした主人公が理解できず。
上司が気を利かせて会議を中断・延期にしてくれて、背中を押してもらって急いで帰ってたけど、なぜそこで会議をとろうとしたのか、、わからん。
一分間だけってタイトル、勝手にリラに対してとの時間かと思ってたら、、元恋人との一分間、、？
期待してただけになんか残念な感じやった。リラが健気すぎて泣いたー。

[山賊パスタさんの感想 · 2022年12月10日]

この本はダメです。
反則です。

泣けて泣けて仕方がないです。

[Remyさんの感想 · 2022年11月24日]

犬愛おしすぎて犬飼えない。

[春野さんの感想 · 2022年11月23日]

子どもと動物モノは泣けるよね

途中まで藍は
なんて勝手な女なんだ‼︎と思って
腹が立ったけど、
リラのために時間を割いてあげたことは
彼女のためにも良かったと思った

しかし
今までのマハさんの作風とは
全然違ってちょっとビックリ
作家さんってすごいなぁと
認識できた作品だった

[ぱなさんの感想 · 2022年11月9日]

出先でなかったら絶対ぼろぼろに泣いてた。
普段はあまり泣かないけど、動物系には涙腺崩壊してしまう…

途中の藍の身勝手な行動には、悲しくなったりイラッとしたけど、自分を見つめ直し歩んでいこうとする姿はよかった。
恋、仕事、お世話、すべてを頑張ることの大変さが分かった。
家族に寄り添ってくれる健気で優しい愛犬のリラ。愛おしくて、終盤の弱っていくリラが辛かった。
タクシー運転手の斉藤さんの優しさにも泣ける。

ペットも大切な家族。いつか、責任を持って命を育てられる環境になったら犬と暮らしたい。

[むぎちょこさんの感想 · 2022年10月30日]

何度も中断しながら読み終えました。理由ですか？涙で前が見えないからです(笑)

愛犬が死ぬまで、一時間があったら。
その日は仕事を休んで、犬のそばにいて最期まで愛することができます。しかし現実はそう上手くはいかず、動物はいつ死ぬか分からないし、人間だって生きるために仕事をしなければならない。そんな中で、最期まで飼い主を待ち続けた犬と、死期に間に合うよう必死に駆けた飼い主の絆に号泣しました。

もし愛犬に死期が迫った時、人間なら延命してでも長生きしてほしいと願う。私もそう思いました。しかし作中に出てくる先生の言葉にハッとさせられました。そもそも犬と私たちの時間感覚は違うので延命治療で伸びた日数など犬にとって大した違いはなく、最期までそばにいて愛してやることが大切なのだと。
一見無愛想で厳しいですが、動物に対し愛情深く真摯に向き合う先生の言葉だからこそ響きました。

[さんとさんの感想 · 2022年10月29日]

犬を飼っているので、改めて愛犬との時間を大切に過ごそうと思わせてもらえた大切な作品。

この作品と川口晴さんの「犬と私の10の約束」はペットを飼いたい人・飼っている人の必修本にすべきだと思う。

[ひゃっほうさんの感想 · 2022年10月17日]

プロローグだけで号泣。

ゴールデンレトリーバーのリラと、アラサー女子の物語。
アラサーの自分と、実家にいるラブラドールの愛犬が嫌でもリンク。

もっと仕事に打ち込みたい。
オシャレしたい。
素敵な恋がしたい。

多くの女性が１度は思うこと。

けれど、それは本当に自分に必要なのか。
主人公の藍は、愛犬・リラとの生活で気付く。

私も休養が必要な時に、大好きな愛犬に無償の愛と自分にとって大切なことを教えてもらえました。

読み進める途中、単なる「お涙ちょうだい」の小説かとも思ったけれど、爽やかな終わり方に作家としての力量を感じました。

[ぱぴんさんの感想 · 2022年10月16日]

涙涙の、一気読み
明日目腫れてる確定笑笑
命の尊さ、さいごまでやり切ること
生きる上で芽生える、負の感情と思ってしまった、言ってしまったという後悔
共感できるから、ぐいっと引き込まれた

[kotamahさんの感想 · 2022年10月11日]

家族と同じ大切な存在の犬、愛するひと、ずっと頑張っている仕事、主人公はどれもこれも選べない欲張りさんなんだよね。自分もそういうところがあるからダメ出ししたくなるし読んでて辛くもなったけどそれ以上にとても暖かい物語だなあ。わたしもこの頃よく犬や猫を飼ってみたいなあとぼんやり思う。想像だけに終わるだろうなとわかっているけど。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。