#9(ナンバーナイン) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C は 2-3)

著者 :
  • 宝島社
3.84
  • (97)
  • (176)
  • (116)
  • (21)
  • (1)
本棚登録 : 1525
感想 : 163
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796675185

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 艶やかな恋愛、
    強気でいることの美しさ、強靭さ、
    なんかもう色々とかっこよくて切なくて。
    こうなりたい、と思える女性像

  • 原田マハさんの絵画小説にしては少し捻ってあってそれが凄く刺激的で良かったです!ただの恋愛小説どはなく少しサスペンスも加味されて面白かったです

  • 帯は、
    -------------------------
    一生、手放せない絵。
    一生、忘れない恋。
    上海を舞台に繰り広げられる富、権力、愛憎のストーリー。
    全ては小さなリングケースとの出会いから始まった——
    -------------------------
    空っ風の吹くような、カサカサしていた自分。
    仕事に挫折し、悩んでいた真紅の前に、
    ドラマのように現れ姿を消した王剣。

    彼を探してひとり上海へ向かう真紅。

    再会を果たした王剣と真紅。
    おとぎ話のような恋愛で、
    ドキドキときゅきゅんが止まらないかと思いきや。

    物語は思いもよらぬ方向に展開していきます。

    真紅の気持ちもわかります。
    見知らぬ土地に飛び込み、
    恋焦がれて、さみしさを抱えて不安になって、
    迷って悩んで葛藤して。
    それでも自分らしさを失わないように、
    期待に応えていくことと、
    自分の欲求を満たしていくこと。

    途中は切なくて、なすすべがなくて、
    とても胸が痛みました。

    一瞬ですべてを奪っていく嵐のような一冊でした。

  • 上海と日本が舞台のお話。原田マハさん特有の美しい描写で惹き付けられあっという間に読み終わってしまいました。芸術と恋愛小説、両面から楽しめる作品です。

  • 原田マハさんにはしては珍しい?大人の恋愛小説。官能的な表現があったのでドキリとした。好きな作品です。

  • 初・原田マハ作品。原田さんはキュレーターとしての経歴が凄すぎて、場末の同業者である私には恐れ多くて今まで読めていなかった(?)。

    主人公、本屋で買った中国語の本読んだだけでまあまあ喋れるようになってるし、美術事典の内容や博物館で見たものめちゃくちゃ覚えてるし、もしかしてチートキャラでは?と序盤から思ってたし、実際チートだった。笑 しかし、王剣に出会ってなかったら、安っぽい絵を売りつける仕事をダラダラ続けてたと思う。才能は持ってることよりも生かすことのほうが難しいんだな〜とつくづく思った。

    市民ギャラリーから放たれて世界を渡り歩いて名作となった深澤真一の遺作が、日本から上海に飛び出して経験を積み有名なギャラリストになった真紅という人と重なった。作品も人間も、運命という大河をたゆたいながら時を超えていくんだな…。

  • 単なるシンデレラストーリーかと思いきや、読んでいく内にミステリーにも思えるスリリングな展開で、いい意味で裏切られました。原田さんの美への造形の深さ、そう押し付けがましい感じの作品ではないので、いつもの原田さんの作品が好きな方は読みたりなさを感じるかもしれません。

  • アートと文学の融合する作品を描く作家は複数いるけれど、有名なのは原田マハさんだ。『楽園のカンヴァス』が代表作ではあるけれど、本作はアートと愛の話という点は共通している。
    大人の恋愛は落ち着いていてそして少し哀しい。

  • 没問題!

    欲望=想像力

    あっという間に、
    上海と芸術の世界観に引き込まれました。

  • 表現が美しく、映画を観ているような感覚になれるお話だった。
    単なる恋愛小説ではない、大人の女性の強さ、儚さ、美しさ、歪み、さまざまな要素が描かれているからこそ、心に響いた。

    中国美術も興味がわいてきたー!

全163件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

原田マハの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×