憚(はばか)りながら

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796675475

感想・レビュー・書評

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  • +++ ヒットしたフレーズ +++++++++++++++
    ●人間というのは1回逃げ出すと、どこまでも逃げるんだ。
    ・自分の手下に次から次へと居直られるような池田大作という男は、大した人物じゃないってことだ。他人様から到底、褒められるような人物じゃないから、自分で自分を褒める本をせっせと作っては、学会の信者に買わせてな。
    ●一和の戦争の動機は、突き詰めれば「人事に対する不満」で、これは大義じゃない。逆に山口組は「親分の仇を取る」という大義を掲げて逆襲に転じた。そりゃ大義を持ってる側は強いわ。
    ・野村さんが亡くなった後は「始末に困る人」がいなくなったな。政治家とか「文化人」とか言われる連中の中には、口ばっかりいっちょ前で、声ばかりでかい奴はゴロゴロいるけどさ。
    ・政治家でもなんでも、世の中で凄いといわれている人間の大半は虚構だ。それに胡坐をかいたら、人間、終わりだからな。
    ●日本全体が「カネ」「カネ」「カネ」って、欲の塊みたいになっちまって、それまでの日本人が持っていた勤勉さとか、親を敬うとか、年寄りを大切にするとかいう基本的な価値観が全部崩れたんだ。崩れるだけならまだしも、最低限の常識を馬鹿にするような風潮さえ生まれて。
    ●「派遣切り」だとか、「リストラ」だか知らんが、まだまだ働ける元気な若い奴が炊き出しに並んじゃいかんだろう。人様から簡単に施しを受けて、お前たちにはプライドのかけらもないのかと。
    ・普段はえらそうなことを言っといて、いざとなったら怖気づく奴が多すぎやせんか。
    ●もうちょっと「哲学」みたいなもんがいるんじゃないのか。バブルを機会に根腐れしてしまった日本人の精神の立て直しというか、そういう哲学が。
    ・確かに小沢さんの掲げている政策は立派だよ。けどそれを実現する能力がない。人望がないから。

  • 完全に異世界の話し。でも内容は飽きない本。

    この手の人の本は、今まで全く興味がなく「自分とは関係の無い世界」として触れずにいたが、たかじんの番組で勝谷誠彦さんが紹介していたので手にとってみた。

    本はなかなか楽しかった。
    さらっとスゴイことが書いてる(笑)
    あと、芸能人の名前とか、ある政党名とかがバンバン出てきて読み応えがあった。この本のおかげで「ある政党」と「ある教団」はいいイメージを持つことは無くなったね。。。

    得度した人だからといって、人生の教訓を教えてくれるという風には読めなかったし、読まなかった。
    この本の人生と自分の人生を比べられるわけが無い。
    はちゃめちゃして生きてきた人はこんなこと考えてるんですね、と言うことを知る本である。
    そういう意味では、異世界を知れたという意味で面白かったとは思う。

  • 任侠ヤクザ、暴力団、チンピラ…違いが歴然とあることがわかります。全部はぶっちゃけてないと思いますが、期待以上でした。良書です。面白かった。

  • ヤクザと暴力団との違いがはっきり分かる本。

  • 武闘派極道として恐れられた後藤組組長があっさりと足を洗った。
    なんと坊主に華麗なる転身。
    自身の半生を綴りながら極道の歴史や生態を赤裸々に告白。
    一方で日本の政治や経済の影の部分も暴露している。
    なかでも創価学会やキャノンの御手洗に対してチンピラ以下だと厳しく糾弾しているところは爽快感すらある。
    激しく同意出来る部分も多々あり深く考えさせられる。
    日本が抱える問題点を鋭く突いてくるところは唸らされる。
    ただ全く憚ることなく極道って凄いだろう的にその存在を美化しているところはやはり頂けない。
    その点は少々残念でひとによっては耐えられないという方もいるかも知れないが読んで損はないでしょう。

  • しっかりした人、思想
    From しゅん

  • ■2010年6月読了
    ■解説
    かつて伊丹十三監督・襲撃事件などで日本社会を震撼させた武闘派団体・後藤組の後藤忠政組長。
    08年10月に山口組を電撃引退し、翌年には天台宗系の浄発願寺で得度(得度名=忠叡)。日本中をあっといわせたのは記憶に新しい。
    それから1年……財界・政界にも大きな影響力を発揮し、山口組の直参として、日本の深層を生き抜いた後藤忠政とは、いかなる人物なのか?
    本書は、半年にわたる延べ50時間のインタビューを構成したもので、
    これまでその人物像が明かされることのなかった伝説の組長の生い立ち、静岡県富士宮を舞台にした愚連隊時代、山口組直参昇格、竹中正久4代目の思い出、山一抗争、伊丹十三襲撃事件、孤高の民族派・野村秋介との交友、企業社会への進出、政界との交流、武富士との攻防、山口組引退の真相、そして自身の人生哲学から女性哲学までが、たっぷりと語られる。
    ■感想
    決してやくざや暴力団を賞賛することはないが、面白く読めたことは事実。メディアが様々な団体におびえて真実を語れないという閉塞間の中、タブーと呼ばれる物事の裏側を語ることに世の中が新鮮味を感じているのだろう。

  • 知らない世界と、そこに居る人の感じかたに触れるのは楽しい。

  • 暴力団怖いわ。

  • “この人にしか書けない”という本は本当に貴重。
    この本は元後藤組組長にしか書けない内容がてんこ盛り。

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